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令和7年度 建設系高校現場見学会

※アンケート結果は、「こちら」をご覧ください。

担当教師名:山下 隆志

高校名 愛知県立猿投農林高等学校 環境デザイン科 1学年 28名
授業実施日 令和7年10月30日(木)
見学現場@ 太啓建設株式会社
矢作川総合第二地区明治本流(上流部)耐震化対策上郷工区その14工事
見学現場A 株式会社近藤組
道路改良工事(交付金)(小垣江安城2号工)(ICT簡易・週休2日・遠隔臨場)

実践報告:

 午前は、明治用水の水路改修工事の現場を見学させていただきました。工事の概要説明に加え、先進的なIT機器の活用について説明していただきました。ドローン映像の測量分野への活用、三次元レーザー照射による実体映像化技術、スマートフォンを操作端末とする装着機器等紹介していただきました。また、質疑応答の時間をこまめにとっていただくとともに建設業に対する熱い思いを語っていただき、生徒たちの心に響いたかと思います。
 午後は、道路改良工事の現場を見学させていただきました。見学時間を3つに分けて、1時間目は工事の概要説明とクイズ大会(盛り上がりました)、2時間目はモルタルの成型(早強セメントであっという間に固まりました)、3時間目は4種(振動ローラー、バックホウ、高所作業車、ドローン操縦)の体験実習という内容でした。どの体験も丁寧に説明いただき、生徒たちも理解しやすかったと思います。
 今回の見学会で建設業について理解が深まるとともに、興味関心が増したと感じました。見学を受け入れていただいた太啓建設株式会社の皆様、愛知県知立建設事務所ならびに株式会社近藤組の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

見学風景
見学写真1 見学写真2
見学写真3 見学写真4
見学写真3 見学写真4
見学写真3 見学写真4

現場見学会 生徒感想

環境デザイン科 1年生

 この現場見学会で建設業の印象が一気に変わりました。僕は元々建設業に対し、3Kのうち「汚い」というところが気になっていました。僕は何事も最初は見た目を気にしてしまいます。建設業は、土や何かの薬品、セメントなどで汚れている印象がありました。ですが今回僕たちが見学をした太啓建設さん、近藤組さんの現場はとてもきれいに整備されていました。今までの建設業への暗い印象は明るくなりました。また、建設機械のかっこよさにも惹かれました。いろいろな建設機械に乗せて頂きましたが、どれもスケールが大きく、自分の倍ほどの大きさのものもありました。また実際にレバーの操作もさせて頂き、普通ではできないことを体験しました。実際に仕事では高い技術がいると思います。すこしでも体験できて良かったです。
 笑顔で明るく、説明してくださった現場の方々は、とても明るく仕事をしていると伝わってきました。今までの自分が思う暗い建設業は、とても明るく、楽しく仕事をしているものに変わりました。明るく、楽しく、かっこいい仕事だと思いました。このことがわかったとてもいい一日でした。


環境デザイン科 1年生

 私は現場見学会でたくさんのことを体験してきました。まず、現場1の太啓建設さんでは、いろいろな貴重な話を聞いた後に、実際に現場を見せてもらいました。話の中で「3K」というものを大切にしていると聞いて、この会社は社員の意見を尊重しているのかなと感じました。3Kとは給料、休暇、希望のことです。そして現場を見せてくださっているときも細かくわかりやすく説明してくれたり、質問がないか何度も聞いてくれました。「ちなみにね、20mくらいで3億なんだよ」と、私たちが聞いていないことでも教えてくれたので、すごく勉強になるし、楽しかったです。現場を見た後は休憩所でICT技術について特に詳しく教えてくれました。セオドライトのような形で、回転しながら点を打っていき、3D撮影ができると知りました。1秒間に20〜30億点打っていると聞いてびっくりしました。  現場2の近藤組さんでは、お話と、現場見学、現場体験までさせていただきました。概要を説明してくださったあと、私たちが楽しめるようにと、建設業に関わるクイズ大会をやってくれました。景品まで用意してくれました。クイズ大会が終わった後はコンクリートを作らせてもらいました。15〜30分で硬化する特殊なコンクリートで自分たちの好きな形のものを作りました。すごくかわいかったです。次にたくさんの重機に乗らせてもらいました。最初は安全ベルトを着けて、12~13mまで上に上がりました。次は重機で大きい振動を起こして、土を固めるための機械に乗りました。  合計4台の重機に乗りました。現場の方々は私たちが重機に乗るときから降りるときに実際に乗って見本を見せてくれたり、後ろから見守ってくれたり、声をかけてくれたりしました。太啓建設さんも近藤組さんも、すごくいい人ばかりで感謝しかありませんでした。


環境デザイン科 1年生

 僕が現場見学会に行ってみて、もともと建設業に対するイメージがきつくて、現場にもたくさん怖い人たちがいるのかと思っていました。ですが実際に見学に行った際には皆さんとても優しく、面白く説明してくださり、建設業のやりがいや、建設業に入った理由までも教えてくださり、建設への堅苦しいイメージではなく、とても楽しそうに思えました。近藤組さんの見学では、さまざまな体験を実際にさせてもらうことができました。コンクリートを型に流し込む際には水和反応による水和熱をじかに感じることができました。ドローンの操縦や重機に乗る体験など、実際に操縦したり、乗ったりしてみると、やはりとても心がワクワクすると同時に、これを使いこなす現場の人たちはすごいなと思いました。今回の現場見学会を通して、ドローンやスマホを使った測量など、建設業もICT化が進んでいることが分かりました。また実際に話を聞いたり体験したりしてみて、建設業は普通の生活から災害時まで、あまり目立つことはないけれど、僕たちの生活安全を陰で支えているかっこいい仕事なんだとわかりました。僕は建設コースではないけれど、今回の見学会で建設業を視野に入れてみてもいいかもなと思うことができました。


環境デザイン科 1年生

 今回の現場見学会ではリアルな作業の様子を詳しく知ることができ、将来は選択して行く上でとても良い材料になりました。まずはじめに行った太啓建設の現場である明治用水では、今自分たちも実習している測量についてよく知ることができました。学校ではセオドライトを使って時間をかけ基本的なところを学んでいましたが、実際の現場ではICT化が進んでいて、自動の測量器械やスマホに装着するタイプの簡単に出来るものもあり驚きました。さらに現場の人たちが言っていたこの数十mで数億の費用がかかっていることは、もうすごいと思うしかありませんでした。
 次に行った近藤組の現場では、セメントを型に入れ、作品ができる過程を見ることができました。一見簡単そうにしているものでもセメントと水の量を調節したり、早く固まる性質をもった材料を使っているところから、自分もそういう技術をもっと学んでみたいと思いました。その後にはバックホーや振動ローラーといった現場の車両にも乗せてもらえて、ドローンなどの最新技術にも触れることができました。なかなか車両に触れる機会もないので、少し面白さを感じながら体験させていただきました。
 今回行った現場では、どちらも新しい技術が進んでいて精度や安全性、操作性が向上していることが分かりました。また現場の人の話では、若者の方がスマホなどの操作ができるから今のうちに勉強した方がいいよと言って下さったり、現場の車両に憧れて乗り方を何回も練習して資格を取ってきたという人もいました。僕はまだまだ進路が決まっていませんが、専門的な知識をつけたり欲しい資格を貪欲に勉強して、将来何があっても大丈夫な武器を身につけて、自分自身と向き合っていきたいです。


環境デザイン科 1年生

 僕は今回の太啓建設さん、近藤組さんの現場へ行ってみて、実際に感じたことは、まず、人の優しさです。現場にいる人に挨拶をするとしっかり返してくださるし、とても笑顔で現場の説明をしてくださいました。聞いている僕も自然と笑顔になりました。優しいとみんなが気分良く日常生活を送ることができます。僕も今以上に人に優しくしていきたいと思いました。
 次に僕たちに分かりやすく学んでもらうための工夫です。二つの会社さんともパワーポイントを使ってくださり、とても分かりやすかったです。僕は言葉だけで覚えることが苦手なので、とても良かったです。写真や図、グラフなどを使っていただいて、さらに分かりやすく現場の楽しさや難しさを知ることができました
 次に、チームワークです。仕事をしていく中で、最も大切なものは、チームワークだと思います。技術のある人達でもバラバラなことをしていたら完成できません。二つの現場では、皆さんがチームとして動き、完成に向けて、力を合わせてがんばっているところを感じ取ることができました。
 今回の見学会で建設業への就職も考えてみたいと思いました。

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