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建設系高校出前授業実践報告

担当教師名:中野 隆良・ 古田 壮志

高校名 愛知県立一宮工科高等学校 建築デザイン・都市工学科 1学年 80名
授業実施日 令和6年10月31日
実施場所 視聴覚室
授業実施時間 8時55分〜9時45分 1時間
講師名 大村 幸則
所属 徳倉建設株式会社

授業内容:

「建設業の魅力と働く意義について」というテーマで講話を頂きました。
 1 講師および卒業生自己紹介
 2 会社紹介
 3 ゼネコンの仕事内容
 4 現場管理の仕事内容
 5 建設業で働く魅力について
 6 先輩(卒業生)へのQ&A
 建設業は何もない状態から大きな建設物を完成させます。施工管理の醍醐味は自分で作ったものが形に残ります。工事の苦労が大きければ大きいほど達成感や満足感を味わうことのできる仕事だと話されました。また仕事で関わったお客様や一緒に仕事をする仲間たちとの繋がりが、この仕事の面白いところだと話されました。最近の建設業の問題では人手不足や建設業の働き方についても教えて頂きました。講話の後半では本校卒業生(入社2年目)によるQ&A形式で話をして頂きました。卒業生が高校時代に土木科を選んだ理由や会社を選んだ理由、入社後の苦労話などを答えてくれました。
 今回の講話で生徒たちは建設業の魅力やゼネコンの仕事内容について理解できたと思います。また建築デザイン科と都市工学科の選科の判断材料になったと思います。

授業風景
写真1 写真2


出前授業 生徒感想文 「建設業の魅力と働く意義について」

建築デザイン・都市工学科

 今回は、ゼネコンの仕事についての話を聞かせていただきました。ゼネコンの仕事の内容は、営業・設計・積算などがあり、さらに研究開発・経理・総務などがある。また施工管理の仕事には、出来高管理・原価管理など、いろいろな仕事があることが分かりました。このことから、工事には多くの人が関わっていて、その人たちが揃っているから仕事が成り立っていることが分りました。入社2年目の本校の先輩への質問で、休日がしっかりとれると聞いて安心して働けると思いました。実際に働いている方の話を聞いて、自分の進路を決めるのに活かしていきたいと思いました。


建築デザイン・都市工学科

 建設業は、自分が携わった建物が後に残るため、とても魅力的だと思った。「ゼネコン」という言葉を初めて聞いた。やることが一つではなく、営業(請求書の提出など)、設計(デザイン・図面化など)、積算(見積りなど)、施工管理(要望通りに造る)などの様々な仕事内容があることが分かった。入社したての頃は、写真を撮ったりしていて、その写真は完成時に見えない部分などの証拠になるので、入社したてでもかなり重要な仕事だと分かった。また、一工の先輩である社員のQ&Aで、会社の決め手や、嬉しかったこと、大変だったことなど、休日とお金関係が主な決め手だったと聞いて、確かにそうだと思った。そして、パソコンが大切になってくると聞いて、自分もパソコンが触れるようになっておこうと思った。


建築デザイン・都市工学科

 一つの会社で建築関係、土木関係と色々なことがあって面白いなと思った。建築は人が表向きに使うものを造っていて、土木は人が裏向きで使うもの(ダムなど)を造っていいるんだなと思った。土木は社会の縁の下の力だなと感じた。
 工事現場の仕事時間は8〜17時で朝早いなと思った。18時までと勝手に思い込んでいて17時までと聞いて、案外早く終わるんだと思った。建築も土木も仕事が似ているようで似ていないような感じがする。建設業で言ったら同じ括りになるけど、細かく見ていけば違ってきたりしていると思った。どっちの仕事に就いても楽しそうだと思った。


建築デザイン・都市工学科

 ゼネコンは、総合建設業のことで、国や市などの発注者、そしてコンサルタントと工事や設計について決めていく重要な役割だと知りました。ゼネコンの仕事としては、営業や設計、工事の見積をする積算、要望通りの工作物の管理をする施工管理などがあり、約10種類もの仕事がありました。そして土木(都市工学)では現場での仕事が多く、反対に建築では現場での仕事が少なく、事務所での作業が多くあることを知りました。ゼネコンの仕事の中でも施工管理は、安全管理はもちろん現場周辺環境対策という近所への配慮もあり、周りとのコミュニケーションがとても大切なものだと気づきました。仕事のやりがいとしては、自分の作ったものが形として残り、自分の目で見て達成感を感じたり、褒めてもらったりと人によって違うけれど、形として残り続けるのはとてもたりがいがあって素晴らしいことだと思いました。


建築デザイン・都市工学科

 建築と土木、どちらも若いうちは現場に行って仕事をすることが多いことが分かりました。施工管理の仕事は、「安全管理、工程管理、現場周辺環境対策」といった沢山の仕事をしていることを知りました。過去は3K「きつい、汚い、危険(+給与安い)」だったのが、現在では4K「給与、休暇、希望、かっこいい」と変化していて、働きやすく、やりがいのある仕事だと思いました。今回の出前授業を受けて、土木に関する仕事について沢山学ぶことができて嬉しかったです。
●その他
 今の所、建設業の仕事に就く気はなかったですが、今回の話を聞き、高校3年間を通して、建設業への興味が高まったら、建設業への道も考えたいと思います。


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