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令和6年度 建設系高校現場見学会

※アンケート結果は、「こちら」をご覧ください。

担当教師名:山下 隆志

高校名 愛知県立猿投農林高等学校 環境デザイン科 1学年 38名
授業実施日 令和6年10月18日(金)
見学現場@ 太啓建設株式会社
一般県道花沢桑原線道路改良工事(ICT簡易・週休2日)
見学現場A 徳倉・石橋・木村特定建設工事共同企業体
第2衣浦幹線第一工区(その1)配水管布設工事

実践報告:

 午前は、豊田市内の県道改良工事現場を見学しました。川沿いのすれ違い困難な狭い県道を、山を切り通して、直線的で幅広な新しい道路に据え替えようとするものです。ICT技術を積極的に採用している現場で、ドローンによる測量、GPSの測位システムを活用した施工補助(マシンガイダンス)を取り入れていました。バックホーの運転席にモニターを設置し、その指示で作業を進めるというものでした。丁張設置の必要がなく時間短縮が図られ、かつ施工ミスを予防できるものでした。運転席のモニターを見せていただき、生徒達も興味を持って見ていました。
 午後は、碧南市の工業用水配水管布設工事現場を見学しました。ものづくり愛知を支える衣浦幹線のバイパスとなるものです。全長9,4kmをシールド工法で掘り進めるもので、現在は発進立坑の施工段階で、土留め矢板を頑丈な支保工で支えていました。シールドマシンが搬入され、掘り進めている状態を見てみたいという声も上がっていました。社会を支える重要な施設だと生徒達も理解しました。
 今回の見学会で建設業について理解が深まるとともに、興味関心が増したと感じました。見学を受け入れていただいた太啓建設株式会社の皆様、徳倉建設株式会社の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

見学風景
見学写真1 見学写真2
見学写真3 見学写真4
見学写真5 見学写真6

現場見学会 生徒感想

環境デザイン科 1年

 今回の現場見学会では、道路改良工事と配水管布設工事の二つの工事現場に行きました。道路改良工事では、狭くて使いづらい既存の道路を新しく付け替えるもので、山を切り開いて道路を作っていました。この工事現場では、最新のICT技術を用いて作業を簡略化し、休みも週休二日とすることで、作業員の負担を軽減させる工夫が凝らされていました。マシンコントロール(MC)と呼ばれるシステムを使い、ICT機器の補助を受けながら作業を行っていました。MCとは、GPSと作業機械をリンクさせることで、半自動で施工してくれるシステムで斜面を削る際に、削り過ぎるミスが発生しないようにすることができる優れたものです。ICT機器を多用することで、作業員を楽にするとともに、若者が土木関係に関心を持ってもらうことができて、一石二鳥だと思いました。土木建設業は、インフラ整備や災害復旧等の重要な仕事を担って、人々の生活を支えています。とても大事な仕事だと実感しました。配水管布設工事では、愛知県のものづくりを支えるとても大切な工業用水の配水管を布設する工事であり、シールド工法と呼ばれる工法でトンネルを掘る計画です。現在は、シールドマシンを地下に下ろすための縦穴を工事している段階でした。この縦穴には、大きな防音建屋をかぶせ、周辺に音が漏れないよう対策をとるそうです。生活環境への配慮は必須だそうです。また作業員に対する安全配慮を欠かすことができません。環境と安全に十分配慮し、工期を守り、高品質の構造物を建設することが大切だそうです。今回の見学会でいろいろなことを知ることができました。本当にありがとうございました。


環境デザイン科 1年

 現場見学会では、様々なことが分かったり、発見できたりしました。また、普段見ることのできないところを見ることができました。例えば、施工機械の運転席や工事現場の柵の中を見学できました。道路改良工事現場では、次のようなことを学びました。一つ目はICT技術です。今の工事ではICT技術が進んでおり、従来のように手動で機械を動かして土を削るのではなく、バックホウの中に3Dモデルの設計図が入っており、そこでAIが自動的に完成図を読み込み、半自動的に、土を削り過ぎないようになっていました。二つ目は、経験の少ない人でも、ICT技術のお陰で熟練者に近い結果を出せるようになったことです。近年人手不足が問題になっていますが、熟練者不足の対策にもなっています。配水管布設工事の現場では、地下にトンネルを掘って、そこに配水管を工事するというものでした。シールドマシンを使ったシールド工法というもので、リニア中央新幹線の工事でも同様の工法が用いられているそうです。現在は、シールドマシンを地下に沈めるための立坑を工事しているところで、地上から穴をのぞき込むことができました。シールドマシンの実物を見てみたいと思いました。今回の見学会を通して、建設業は社会基盤を整備する重要な産業で、人々の生活を支えているということを学びました。


環境デザイン科 1年

 このたび、貴重なお時間を作っていただきありがとうございました。配水管布設工事と道路改良工事の現場を見学させていただきました。配水管布設工事現場では、この水路が42年連続工業出荷額全国1位の愛知県のものづくりを支えていることを知りました。トンネル工事に用いられるシールド工法を紹介していただきました。シールドマシンを回転させ穴を掘り、穴が崩れてこないようにセグメントという枠を組み立てながら前進するというものでした。シールドの口径が2,000oで、トンネル内に直径1,100mmの配水管を布設し、全長9.4qになる工事です。そのトンネ工事を早く終わらせるため、昼夜を問わず、24時間交替制でトンネルを掘り進めるそうです。掘った際に出る残土の処理が大変で計画を立てるのに苦労するそうです。まだシールドマシンでの掘削は始まっていなかったですが、実際に掘っている現場を見ることができたらいいと思いました。道路改良工事の現場では、始めに建設業についてお話がありました。建設には土木と建築があり、作るものによって分かれていました。また、MG(マシンガイダンス)とMC(マシンコントロール)が、建設現場で広まり、ICTがキーワードになっているそうです。新しい技術が現場にどんどん入ってくるそうです。現場監督や作業員もICTを使いこなす勉強が大変だそうです。今回の見学で建設業の一部を知ることができました。ありがとうございました。


環境デザイン科 1年

 太啓建設の現場は、道路改良工事でした。この工事は、ICT技術を積極的に取り入れた工事現場でした。この現場では、1000万円もする測量器械での測量や、マシンガイダンスという施工支援技術が導入されていました。マシンガイダンスとは、バックホーの運転席にモニターが置かれ、そこに映し出されるガイダンスに従って機械を操作するものです。GPS機能により位置を確認し、土を削る深さを指示します。これにより削りすぎないそうです。最新の技術が導入され、すごいと思いました。また、ICT技術によって、人手不足を補えるともおっしゃっていました。人が足りない今の建設業界でこれからもっと取り入れられていくのだと思いました。他にも、3Dプリンターでこれから建設する構造物の模型を作って、発注者や職人さんに模型を見せ、イメージを膨らませたり、問題点を洗い出したりと活用しているそうです。今回の見学で、道路は通れて当たり前ではないのだなと、改めて感じました。道路ができるまで様々な過程を踏んで、たくさんの人や技術が必要だと知ることができました。建設業はきついけど、いろんな人からの応援や支えで成り立っているとおっしゃっていました。建設業は、上司や先輩が怖くて、現場は忙しいという勝手なイメージを持っていました。しかし今回の見学で、これが間違いだと知り、建設業のイメージが変わりました。建設業への就職も考えてみたいと思います。


環境デザイン科 1年

 今回は、貴重な体験をさせていただきました。普通は入らせてもらえないような現場を近くで見ることができました。今回の現場見学会を通して感じたことは、建設業は大変とう印象がありますが、その大変さを乗り越えた先に大きな喜び、達成感、仲間との絆が深まるといったメリットがあるやりがいのある仕事だと思いました。建設業の方達が行ってくださる工事は、私たちの生活を支えています。今回は、道路と工業用水の現場を見学させていただきましたが、その重要性がよく分かりました。また、工事現場では週休二日制が浸透し、以前のような休日出勤はほとんどないそうです。大変さも軽減されているようです。見学させていただいた現場の方々は、皆さん元気で、表情が輝いていました。自信を持って働いていらっしゃることが伝わってきました。私は将来、災害復興のボランティアをしたいと思っています。建設業の方々と同じように人々の生活に役立つことをしていきたいと思います。


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