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令和元年度 建設系高校現場見学会

※アンケート結果は、「こちら」をご覧ください。

担当教師名:深見 信規

高校名 名古屋市立工芸高等学校 建築システム科 2学年 38名
授業実施日 令和元年12月16日(月)
見学現場@ 名工建設(株)
稲沢市新分庁舎整備ほか工事
見学現場A 矢作建設工業(株)
福玉株式会社御供所東倉庫新築工事

実践報告:

 2年生向けの現場見学会について報告をまとめます。今回の現場見学会はいずれも建築分野の現場見学会でありました。本校建築システム科としては、大変ありがたい内容であったと考えます。その中でも、規模の違いや構造の違いを生で学べたことはとても生徒にとって有意義な見学会であったといえます。そこで、4点についてまとめることで今回の現場見学会のまとめとさせていただきます。@二つの現場は名古屋(東海地区)を代表するゼネコンさんの仕事であること、また規模、構造形式、工期の進捗度会いの違いなどを普段見ることのできない現場内部から見学できたことで、教科書では表しきれない内容を学ぶことができた点が大変良かったと考えます。A現場の管理についてです。生徒たちは一つ一つの建設現場の計画や運営(進捗状況含む)内容を知る経験が少ないため、規模による作業員の人数や工期の進め方などを説明を受け知ることができた点が大きいと考えます。また、現場のきれいさ具合や現場での安全管理などを学べたこともとても大きいと考えます。実際に、授業などでは2年時において建築施工(建築積算中心)を学んでいる部分としては教科書の意味が分かるような深い学びにつながったと考えられます。B躯体そのものを実際に見る経験が少ないため本物を体感することがとても良い学びにつながっていると考えます。教科書で学ぶ鉄骨などは、写真やイラストなどが中心になってしまうため実際の建物の躯体として立ち上がっている姿をみることは、スケール感を養うことにつながり単に知識を深めるだけでないことがうかがい知れます。また、建物を考える上で必要なイメージ(3D)や想像力を養う上でとても重要な内容であったと考えます。また、重機(クレーン)などを使って、鉄骨をつり上げて組み立てている様子をライブ(生)で見ることは学校の中だけでは完結できない現代の教育に必要不可欠なものであったと考えられます。Cこの現場見学会から建設業への理解や自分自身の進路選択(3年時)を考える上でとても役立つ内容であったと考えます。こういった一つ一つの積み重ねがこれから先の未来を支えてゆく人材育成事業であるとも考えます。まさに、学校で必要なキャリア教育の一つではないかと考えます。以上4点を踏まえ、現場見学はとても生徒も教員も有意義な時間であったといえます。最後になりますが、この現場見学会を計画運営にあたられたすべての皆様に感謝するるともに今後ともこういった有意義な現場見学会の機会を与えていただきますよう重ねてお願いをさせていただきたいと考えます。ありがとうございました。

見学風景
見学写真1 見学写真2

現場見学会 生徒感想

建築システム科 2年

 私はマンションや木構造建築の見学・体験はしたことがありましたが、市役所や倉庫などの建築物の見学はしたことがなかったので初めてのことばかりでとても勉強になりました。稲沢市新分庁舎の整備、工事を見て学べたことはいくつかありました。ひとつは建物によって基礎を変えている部分です。メインとなる建物は独立基礎、スロープになる部分は布基礎、渡り廊下になる部分はべた基礎と、それぞれの建物によって違うところが面白いなと思いました。また、鉄筋を運ぶクレーンは地上からの高さによって運べる量が変わってくることを学びました。今では運べる量は高さが違えども同じ量運べるものだと思っていましたが、よくよく考えてみると高ければ高いほど危険が増すので運ぶ量が変わってくることはあたりまえのことだと思いました。次に行った倉庫では、作業上での安全がとても大事だと思いました。何十mと高い所での作業は初めて見てとても危険な作業だと思いました。道具や人が落ちないようにするネットがあったり、柵が何百か所おいてあり、安全面はしっかりしていると思いました。高い所での作業は不便なことが多いと思いました。今回、この校外見学に参加させてもらい、改めてこういう仕事に就きたいと思いました。普段授業で習っていることを目で見て肌で感じることができ、とても良い経験となりました。


建築システム科 2年

 今回の現場見学会は、自分にとってとても有意義なものになりました。
 初めの稲沢市の新庁舎では、建物だけでなく歴代のオリンピックの聖火などとても貴重な品を見ることができました。他にも当時の日本代表のユニフォームを見て自分の感性を磨くことができました。
 実際の工事現場でなくては知ることができないことを多く知ることができました。解体した建物をコンクリートと鉄筋に分ける作業やALCパネルをつける作業など普段なら見ることができない現場を見ることができ、とても貴重な体験ができました。他にも鉄筋が実際にどのように組まれているのかS造の建築物がどのように建てられるのかなど自分の知識を深めることができました。実際に現場の緊張感を感じることは、自分を大きく成長させることができたと思います。
 僕は将来建築士になりたいと思っています。なので今回の現場見学会は、現場管理や工程管理で役立てたいと思います。


建築システム科 2年

 今回の現場見学会で初めて知ることができこと、学べたことはとても沢山あります。その中でも特に印象的だった2つのことを話したいと思います。
 1つ目は、名工建設さんで初めてしれたビムシステムです。3DCAD製図とパッと見はとても似ているのに、他の人に説明する際に細かく説明することができるというのがとても魅力的でした。紙の図面では時間がかかってしまったり、細かく説明できない所をこのシステムは、紙の図面で時間がかかるところを短縮することができるので他の作業にその時間を費やすことができるということになるので、効率よく働けるということがとても素晴らしいなと思いました。
 2つ目は、工事現場の規模の大きさです。2つ目の現場を見学させていただいた時5階建ての倉庫が31mと設計図に書いてありました。単純計算で1階6m程度ある計算になります。普通の木造平屋建が約1.7軒程入るということになるので全体でみると8.6軒になります。これだけでも規模の大きさがわかります。そんな大がかりの工事をなにもないゼロの状況から建築物を産み出すということがどれだけ大変なのか、どれだけの労力を割くのか想像するだけで苦労がわかります。なのでその仕事を行っている現場の方々を素晴らしいなと思いました。
 僕は将来現場監督になりたいと思っているので今回の現場見学は僕にとってもとても有益な時間でした。また、こうのような機会を無駄にせずにしっかりと学べてよかったです。


建築システム科 2年

 今回の校外見学で2つの現場見学をさせてもらって、とても勉強になりました。実際の現場には色々な職種の方がいて、それでも作業がスムーズに進んでいけるように感じました。
 それは、職人の方が自分の仕事だけでなく他の職人さんの事を思いやりながら作業を行っているから作業が止まることなく効率良く仕事が出来ていて、この仕事に必要なのは技術は絶対に必要だがそれよりも自分のことだけでなく周りを見て動くという気づきや、思いやりというのが、色々な職種の職人さんが集まる現場ではすごく必要なのだろうと僕は思いました。
 自分は将来型枠大工を目指していて、型枠のことを色々勉強しています。ですが、今回の見学で自分の事だけでなく周りのことの知識も必要ということを学べたので型枠大工のことだけでなく、他の職種で建築以外のことにも興味をもってこれから勉強していこうと思いました。


建築システム科 2年

 名工建設では最初に会社概要を説明してもらって名工建設は鉄道とかにも力を入れていると言っていて大変気になったのでもし次現場見学出来るなら鉄道の線路を修復する所とかを見てみたいなと思いました。あと会社説明の時に話してくれたBIM(building image model)はとても見やすくて分かりやすくて建築を知らない人でも分かる様な物を作った人はすごいなと思ったし、自分もBIMみたいなものを作って建築業界に貢献したいなと思いました。矢作建設ではあんなに大きい建物を1年もかからず作ってしまうのが驚いてしまいました。でも見学をしていくうちに分かってきたのは今はIPadなどを用いて時間削減したりすべてにおいて効率良くやっているのが分かりそういう所が1年もかからず作ってしまう所なんだなとわかりました。自分は将来現場監督になりたいなと思っていたので両方の会社に現場監督について聞いたら残業はあるけれど昔よりは残業も少なくなっていることや、その人次第だよと言われ頑張りがいがあるなと思いました。あとどれだけ大変なことがあっても建築物を最初から最後まで見れるのはものすごく充実感があると教えてくれたことと、色々な人と関わりを持てるのも魅力だなと思いました。今回の現場見学会で新しい現場監督の魅力を知ることが出来たので良かったです。


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