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建設系高校出前授業実践報告

担当教師名:武田 誠司

高校名 愛知県立稲沢高等学校 農業土木科 1学年 32名
授業実施日 平成29年7月14日
実施場所 図書館
授業実施時間 午前9時50分〜10時30分 1時間
講師名 紀伊 保 氏
所属 矢作建設工業株式会社

授業内容
「建設業の魅力、そして働く意義」という題目で講話をいただきました。
講話内容
1. 建設業ってなに?
発注者、設計コンサルタント、建設会社。
建設会社とは、作り始めてから完成まで携わることができるのが建設会社である。
2. 実際の建設現場はどんなの?
現場監督の仕事、職人さんの仕事。
ひとつの工事に多くの職種の人が関わる。現在、矢作建設で請け負う工事で500人が働くところもある。
3. 建設業のキャリアアップ
社会人は、仕事を通じて勉強する。勉強すればやれることが増え、周りの人に喜ばれる。
仕事を覚えるほど携わる仕事自体を大きく広い目で見ることができ、周囲に役立てる動きができる。
4. 建設業の意義とやりがい
地図に残せる仕事、地震や災害から人々を守る仕事、多くの人が力を合わせ一つのものをつくり上げる仕事。
建設業は自分が生きた証を残せる。災害から人々を守る仕事でもある。
 生徒達は紀伊氏の話をとても熱心に聞き、感想では「建設業のことがよく分かった」、「勉強して資格を沢山取りたい」など、前向きな意見が多くありました。

授業風景
写真1 写真2

出前授業 生徒感想

農業土木科 1年

 中学生の時に、漠然と高校卒業後は働きたいと考え、3年生の時、担任の先生の勧めで稲沢高校農業土木科に入学しました。
 4月から新しく勉強を始めた土木の専門の授業は、自分が考えていたイメージよりも奥が深いんだなと思いましたが、何かまだ心の中ではイメージができず、モヤモヤとした気持ちがありました。
 今回の出前授業は、事前に企画した先生が、働くことの意義や土木の世界を分かりやすく教えてくれると言っていたので、とても楽しみにしていました。建設業とコンサルタント会社の違いや、ひとつの工事場所で多くの人が協力して作業していることなど、新鮮でスケールが大きい話もたくさんあり、将来、自分も頑張って建設業に進みたいと気持ちが固まりました。講師の先生が、就職して初めて携わったホームの建設のお話しは感動しました。いつか自分も講師の先生が体験してきたような感動や達成感を味わいたいです。


農業土木科 1年

 社会人になってからの厳しさと面白さを、今回の出前授業で一番の勉強になったと僕は思いました。「入社して雑用ばかり与えられるのは当然である。何も知らないから」。お話を聞いている中で、講師の先生の言葉に唖然としました。世の中の厳しさを知りました。でも、考えてみると当たり前のことです。学校生活を終えたばかりの人が就職したときに右も左も分からないのは当然です。言われるがままに与えられた仕事を、100%の力でやるしかないと思いました。全力で雑用をこなすことで、ひとつずつ仕事が与えられる。雑用をきちんとやり遂げる大切さについても講師の先生が語りましたが、これを聞くうちに普段の学校生活で自分はどこまで、本気でやっているのだろうか自問自答もしました。でも、将来、社会人になると嫌なことばかりではありません。講師の先生が言う通り、自分の幅を広げることもできます。毎日を大切に、日々の生活を頑張りたいです。


農業土木科 1年

 「建設業は大変だぞ」。よく自分の親から言われる言葉です。昔から大きな作業車両を使って働いている建設現場の人たちを見て、男らしくて格好いいと思っていました。高校も迷わず建設系を考え、稲沢高校農業土木科に入学しました。しかし、確かに親からの言葉に、引っかかるものもありました。夏場、炎天下での作業は過酷だろうなとも思います。
 出前授業で、講師の先生が使用したパワーポイントの中で、建設業で働く人たちの姿が多くありました。写っているみなさん笑顔です。カメラを向けられているから?一瞬、そうも思いましたが、すぐに仕事に充実感を得ているからと、講師の先生の話で気がつきました。仕事に満足でき、やる気がみなぎっていれば、どんなにえらくてもいい顔ができることが分かりました。
 社会人は面白いと講師の先生が授業の最初に言われたことには、勇気づけられました。将来、格好よく働ける人間を目指します。


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