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平成29年度 建設系高校現場見学会

※アンケート結果は、「こちら」をご覧ください。

担当教師名:原 直美 , 平松 久嗣

高校名 名古屋市立工芸高等学校 都市システム科 2学年 40名
授業実施日 平成29年11月14日(火)
見学現場@ 株式会社 近藤組
平成28年度23号蒲郡BP五井清田地区 道路建設工事
見学現場A 徳倉建設 株式会社
中川口通船門後扉左岸耐震補強工事

実践報告:
小雨が降る天候でしたが、様々な体験や様子を見たり、体験することができ、生徒とともに大変勉強になりました。
蒲郡BPの現場では、高所作業車や3種類の重機に乗せていただき、またドローンの飛行と撮影を間近で実演していただき、生徒も興味津々でした。その他にも質問コーナーや高効率化のICT技術、現場での役割などについても説明していただき、生徒の進路選択に大変参考になるものばかりでした。
中川通船門の現場では、実際に作業しているところを間近で見せていただき、授業で習った工法が実際にどのようなものなのかを見ることが出来ました。また、生徒が様々な疑問に思ったことを質問させていただきました。生徒と年齢が近い現場員の方も見え、様々な質問にお答えいただき、数年後には自分達もあのように活躍するという自覚が目覚めたと思います。
様々な貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。

見学風景
見学写真1 見学写真2

現場見学会 生徒感想

都市システム科 2年

 先日、「国道23号 蒲郡バイパス建設工事」と「中川運河耐震補強工事」の工事現場を見学させていただき、普段はできないとても貴重な体験をすることができました。蒲郡バイパスの工事現場では、バックホウやロードローラーなどの重機、高所作業車などに試乗させていただいたほか、ドローンを使った写真撮影など、学校でもできない経験をさせてもらいました。また、ロードローラーの振動で地面を揺らしてもらったことや、クイズの景品でいただいたトミカもいい思い出です。また、中川運河の工事現場では、つい最近、授業で習った土留めや場所打ち杭などが実際に現場で使われている様子を見ることができて、とてもタイムリーで有意義な見学となりました。
 これらの見学を通して、私は建設業に対する新しい考え方ができるようになったと思います。私は今まで、高校卒業後には人助けがしたいという思いから公務員になろうと考えていました。公務員といっても土木系ではなく、消防や自衛隊です。この仕事なら、何か重大なことが起きたとき、いち早く駆けつけ、人の役に立てると思っていました。しかし今回、道路工事の現場とそこで働いている方々を見て、「こうして長い間、暑い日も寒い日も頑張って道路を作ってくれた人がいるから、消防や自衛隊に限らず、ほとんどの仕事が当たり前のように仕事を出来るのだ」と思いました。また、中川運河の工事現場も同じで、耐震補強をしていなければ地震が起きたときに水門が壊れてしまい、津波が押し寄せるかもしれません。補強がしてあれば、少しでも被害が抑えられる可能性があり、その分あとの救助活動や復興が容易になるかもしれません。こういった点で、私が志望している仕事は、建設業のみなさんの働きがあってこそできるものなのだと思います。つまり、建設業があってこそ何かの仕事ができ、これらは私たちの生活になくてはならないものだと、改めて考えることができました。見学の途中で「これからの建設業は、0から作るものではなく、すでにあるものを壊して新しいものを作るものになる」という言葉を耳にしました。今ある建造物を壊してから新しいものを建てるということは、“今の”建設工事以上に手間と時間のかかる大変なものだと思います。それでも、工事が完了したときの達成感も今より大きくなるはずです。一度はそのような経験を私もしてみたいです。
 今回の校外見学で、建設業の魅力とやりがいを改めて知ることができましたが、それでも私はやはり公務員の仕事をしたいと思います。しかし、進路の決定までまだ時間もあるので、建設業の選択肢も捨てずに焦らずゆっくりと自分の将来を考えていきたいです。そして、仮に建設業に就くことがなくても、今回見学させていただいた現場の方々のような建設業界の方のおかげで、自分は仕事ができているということを忘れないようにしたいと思います。この校外学習は、私に建設業の魅力とやりがいだけでなく、もうひとつの新しい進路を教えてくれた貴重な機会になりました。これらを無駄にしないように、後々悔いの残らないよう進路を考えて、決めていきたいと思います。


都市システム科 2年

 今回はたくさんの貴重な体験をさせていただきありがとうございました。自分は今回の校外見学でいろいろなことを学びました。
 まず初めに連れて行っていただいた蒲郡バイパスの工事ではドローンを操作していただき高い所にいる自分たちの写真を撮っていただきました。今のドローンは、操作をする人と撮影をする人の二人で作業をしていることを聞きました。雨が降っているときは操作するiPadが濡れないように工夫をされていました。
 次にバックホウ、振動ローラ、ブルドーザに実際に乗せていただきました。どこをどうしたらどう動くなど細かいことまで教えてくださいました。重機の操作の方法は自分が思っていたよりも単純でわかりやすかったです。また、クラクションがついていることには驚きました。もちろん乗るのは初めてなのでとてもいい経験をさせていただきました。
 最後に蒲郡バイパス工事の詳しいことについての講話を受けました。この工事を行っている会社についてなどたくさんのことがわかりました。また難しい内容でもクイズ形式で教えて頂き、とてもわかりやすく面白かったです。
 自分がしたことのない経験や質問にも詳しく答えていただいて、とても貴重な時間でした。将来自分が車に乗ったら完成した蒲郡バイパスを見に行きたいと思います。
 次に中川運河の現場に連れてっていただきました。この現場は川の上にあって大きなトラックやバスが乗っても大丈夫なほど頑丈な橋をつくっており、驚きました。第二次世界大戦で名古屋市内には爆弾が落されており、この工事を始める前にその落とされた爆弾が落ちていないか確認を行ったと聞きました。現場に掘ってある穴の下を見させていただきました。そこでは、鉄を溶接している方や泥を撤去している方がいました。雨の中でもそのような厳しい作業をされていて、とても大変そうですごいと感じました。川の水深は3.9メートルで約4メートルも下で作業をしていると考えるととてもすごいことだと感じました。狭い空間でもバックホウで下から泥をあげる作業をしている方の技術についてもとても驚きました。
 また、ここの現場では雨が降っており、細かいところまでは見ることはできなかったのですが、その分、質疑応答の時間を多く取っていただきました。この現場では作業員は少なく規模が大きいのにとても大変だと思いました。また入社1年目の年の近い現場監督の方が仕事のやりがいや大切さなどとても詳しく答えてくれて、来年自分たちも社会に出ていくという実感が少し湧いてきました。雨の中長い時間自分たちのために詳しいことまで教えていただいて、とても貴重な時間を過ごすことができました。
 今回の校外見学で、現場の方々は自分たちのために準備をしてくださり質問にも細かく答えていただいて本当に貴重な時間でした。将来自分が社会に出てから今回で学んだことを少しでも生かせるように勉強をしていきたいですが、実際に見せていただいたことは自分の進路選択にとても役立つことだと思いました。今回は本当にありがとうございました。


都市システム科 2年

 このたび、校外見学をさせていただきありがとうございました。今回の校外見学を通し私は土木への関心や興味をますます持てました。国道23号蒲郡バイパスの工事の現場は、私たちのために、工事で使われる重機に乗せていただいたり、説明をしていただいたり本当にありがとうございました。私はあんなに近くで重機を見たのは初めてで目の前で動いている様子を見ていると迫力があり、技術者のすごさを感じました。自分は振動ローラーに乗らせていただいたのですが、中は作業を行いやすいような工夫がされていたり、操作の方法は複雑でエンジンのかけ方、前、後ろに進むだけでなく振動のかけ方など、使い方も、細かく教えてくださり、振動ローラー以外のバックホウやブルドーザーにも乗ってみたくなりました。重機を動かす技術者への関心も深まり、将来の視野も広がったと思います。また、高所作業車の上に上り高所から見た景色は想像以上に高く、驚きました。
 そのあと、ドローンで撮影など、今の作業の技術はとても進歩していると感じ、ドローンを使った作業には興味があったのですが、ますますドローンを使った技術者になりたいと思いました。そして、蒲郡バイパスの作業内容のスライドをクイズをしながら見ることができ、とても楽しく学べました。自分はバイパスという言葉は知っていたのですが、バイパス工事については知りませんでした。しかし、現場を通じて知ることができただけではなく、トンネルを作ったり、坂道を工事したり大変さも感じました。蒲郡バイパス工事の現場では、勉強できることや感じることも多く、とてもよい経験になりました。
 そのあとの、中川運河の水門の耐震補強の工事現場では長い時間現場を見学するだけではなく、たくさんの質問もさせていただきありがとうございました。現場では、通常のバックホウだけでなく、見たことがないような、大きなバックホウを使っていたり、たくさんの技術者が集まって現場が成り立っていると気づくことができました。そんな技術者をまとめる現場監督の仕事の大変さも感じました。水門の耐震補強の工事の工程で大戦後の爆弾の処理から始まり、足場の組み立てなど耐震補強の工事までが意外に長いことを教えていただき工事の大変さだけでなく、自分もこの仕事についたら、完成させたときのやりがいを感じる良い仕事だと思いました。質問をさせてもらえる時間には、工事のことだけでなく、なぜ工事中の写真を撮るのかや、腕の長いバックホウになればなるほど倒れないようにするためにアームの先のバケットが小さくなることなど、工事以外のことも教えていただきとても勉強になりました。
 今回、このような現場見学をさせていただき、教科書や授業を受けるよりも、とても良い経験になりました。今回、学ばせていただいたことを忘れず、そんな仕事に就くかはわかりませんが、将来の進路などにも活かせるようにしていきたいです。また、私たちに弁当までいただいて、充実した校外見学でした。今回は、このような校外見学をさせていただきありがとうございました。


都市システム科 2年

 今回の校外見学はとても今後に生かせることのできる体験でした。
 蒲郡のバイパス工事現場見学では、高所作業車に乗せてもらいかなり高いところまで上げてもらい、さらにドローンで私たちを撮影していただき、良い思い出ができました。高所作業車は、免許を取得していないと運転ができないと教えてもらいその現場にいる人でも運転できる人は数少ないと分かりました。次に、バックホー・ブルドーザー・振動ローラーの試乗を体験させていただきました。試乗をしてみておもったことは、現場で乗る人が決められているのでその乗り物の中は乗る人の個性が出ると思いました。中は、全然狭くなく逆に広いと感じました。振動ローラーで実際に振動させてもらい、その時は私が思っていたよりも振動が伝わってきたので驚きました。最後にスクリーンで蒲郡のバイパス工事計画や、工事内容、現状を説明してもらいました。説明の合間にクイズを出され、私はそのクイズに二問答えることができトミカをもらえました。嬉しかったです。
 私は、蒲郡のパイパス工事現場見学で免許や資格はたくさん取っておいたほうが良いと分かり、現場一つ一つ役割が決まっていて完成まで行くには、一つの会社だけでは困難で他の様々な分野の会社の協力を得て現場が完成すると分かりました。
 建設業協会が用意してくださったお弁当や、みかんを一つ目の現場見学の後においしくいただきました。
 2か所目に行った中川運河の補修工事現場は、川と海の間に水門が立っており、その水門が古いので南海地震など、大きな地震が来たときに壊れてしまい役割を果たせなくなる可能性があるので、その水門を新しくする工事です。川の敷地内での工事なので車が出入りできる橋を作り、最初に、コンクリートや土をすべて取り除き工事を始めるので初めに行った蒲郡のバイパス工事より大変だと思いました。さらに中川運河の周辺で昔爆弾が落されたという情報があったので工事現場周辺を調べてから工事を始めたと聞いたときに私は、そのようなことも注意しないといけないのだと思いました。その後実際に工事現場を見せてもらいたくさんの疑問が見つかった時に、現場の人が詳しく私たちにも分かるように教えてくれました。川の中での工事なので水が入るのではないかと思い質問したら、ほんの少しは入ってくるが、工事に支障が出たり、危険に感じるまでの水は入ってこないと聞いたとき私は驚きました。最後の質問タイムでは、自分の知らなかった事も聞くことができたのでためになりました。地表から深いところで切梁や、腹起し、火打ち梁、中間杭があり、土木施工の授業中に習ったものを実際に見ることができました。
 私の父は建設業で働いているので今回の現場見学で父の大変さが少しわかった気がします。なので父にさらに質問をして大変さややりがいを聞き、自分の将来の夢を確実にできるようにしていきたいです。


都市システム科 2年

 今回の校外見学で実際に現場を見てみて思ったことは、とにかく学校でやっている実習とは規模が全然違うし自分が思っているよりも断然難しそうだなと思いました。
 蒲郡バイパスの工事では新しく施工するところで今ではなかなかないので貴重な経験になりました。ただ施工するだけでも難しいのに「ここの地盤はこういう風だからこう施工しよう」とか地下水の状況であったり周辺の風景だとかいろんな事を気にしながら施工しないといけないなんてものすごく難しいことをしているんだなと思いました。学校で作ったものが地図に残るといっていたのですが実際の現場でもそういった考えとかがあるんだなと思いました。バックホウなどの重機にも乗ることができ、普通科の高校ではできないような経験ができてうれしく思ったことや、実際乗ってみるといろいろなボタンやレバーがあってとても難しそうだなと思いました。また同時に実際の現場で重機に乗ってみたいっていう好奇心も生まれました。蒲郡バイパスは盛土工が中心でやっていて周りがほとんどが土でびっくりしたし、ものすごい量の土を使うんだなと思いました。ドローンを操縦するのにもいろんな安全に対する配慮がされていてとてもびっくりしました。今は測量するのにもたくさんの方法があり、ドローンを使った測量や3Dスキャナーを使った測量で今の図面はものすごく見やすくなったとおっしゃっていました。私は昔の図面も見てみたいと思ったし、今の図面も見てみたいなと思いました。
 中川運河の工事ではさっきの蒲郡バイパスとは違って、今あるものを作り直すという作業でいろいろ考えることが複雑そうだなと思いました。近くに大きな道路が通っていてそこにも影響のないようにとか考えるのはさらに難しそうだと思いました。水回りのものだと壊れるのも早そうだし、地上に比べると格段に難しくなりそうで、手間暇がかかりそうだなと思いました。施工しているところを見てみると深いところで作業するんだとびっくりしました。バックホウはバックホウでも蒲郡で見たバックホウと中川運河で見たバックホウは全く違うもので使い方も違っていていろんな使い方があるんだと思いました。
 中川運河の通船門の工事するのにもまずは中川運河の周辺の地形であったり歴史的にどういうところだったのかも調べていたみたいで、中川運河の周辺では第二次世界大戦に落とされた爆弾の調査もしていてただ直すだけではないことも知りました。
 校外見学を終えて、盛土工とか場所打ち杭とか専門的な言葉が言われても1年生の頃にはわからなかったけど2年生になって専門的な知識も増えた段階で行くと1年生では何とも思わなかった現場が少しだけ面白く思えてきて、一歩一歩社会人に近づいてきているんだなと実感しました。
 その一方でもう少しで社会人になるという緊張感や不安が今までより高まってきました。
 今まで外で作業するのは嫌だなと思っていたのですが、実際現場で作業している人の姿を見てものすごくかっこよかったので、僕も現場に出て作業してみたいなと思いました。
 この校外見学を参考にして今後の進路に役立てていきたいです。


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