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建設系高校出前授業実践報告

担当教師名:武田 誠司

高校名 愛知県立稲沢高等学校 農業土木科 1学年 40名
授業実施日 平成28年7月11日
実施場所 図書館
授業実施時間 9時00分〜9時45分 1時間
講師名 紀伊 保 氏
所属 矢作建設工業株式会社

授業内容:
「建設業の魅力、そして働く意義」という題目で講話をいただきました。
講話内容
働くということ
夢と仕事との違いについて、また、志とは「生きた証」を残すことである。
仕事に貴賤はない
どんな仕事も尊い、仕事には意味づけが大切である、一生懸命働き喜ばれると嬉しい、感謝をされる。
人が幸せを感じるとき
愛される、褒められる、役に立つ、必要とされる、これらは仕事から得られるものである。
社会人の勉強
社会人の勉強は面白い。何故ならやれることがどんどん増える。自分の力でチャンスを掴める。
建設業とは
地図に残せる仕事、つまり生きた証を残せる。災害から人々を守る仕事でもある。そして多くの人が力を合わせ、1つのものを作り上げる仕事である。チームワーク、リーダーシップを得られる。
 最後に生徒達に宿題として次のことを家庭で実践して欲しいと述べられました。
 1 お母さんに感謝の言葉をあげる。
 2 玄関で靴を揃える。
 生徒達は紀伊氏の話をとても興味深く聞き、感想では「将来が楽しみになった。」、「社会人になると辛いこともあるが逃げずにがんばりたい。」など、前向きな意見が多くありました。

授業風景

写真1 写真2

出前授業 生徒感想

農業土木科 1年

 これまで、働くということを頭の中であまりイメージしたことがありませんでした。今回の紀伊さんのお話を聞いて、仕事とはどんな小さなことでも、「役に立ちたい」、「熱心さ」などの気持ちがないと、ただ働かされているだけで、その人自体にとって意味がないことが分かりました。
 僕はやはり働くなら周りの人から期待される人間になりたいし、達成感や感動も味わいたいです。働きはじめは辛いことが多いと思うけど、歯を食いしばって頑張りたいです。
 建設業の話では、「生きた証を残せる」という言葉を、とても僕は気に入りました。考えてみれば、今、学んでいる学校の校舎だって建設業の人が作った物であるし、まさにこの校舎は、作った人達の仕事の証だと僕は思いました。
 将来、建設業界で働くことが僕の目標です。今回の紀伊さんのお話を聞き、夢が大きく膨らみそうです。


農業土木科 1年

 僕の父は建設業を営んでいます。そのため、僕は稲沢高校の農業土木科に入学しました。
 紀伊さんのお話を聞いている中で、紀伊さん自身が自分の仕事に対し、誇りを持ってやっていることを強く感じ、格好いいと思いました。どんな仕事に対しても、やる気がないと駄目であると思います。人間は部品や機械ではありません。心を持っています。紀伊さんが話の最初の方で言った「志」は本当に大切であると感じます。そう感じながらお話を聞いていたら、普段の学校生活や家での生活で、僕は「志」をいつも持っているのだろうかと少し反省もしました。
 お話の最後の方で出てきた4つの言葉、「愛される」、「褒められる」、「役に立つ」、「必要とされる」は、まさに人間の心が安定する言葉であると思いました。4つ全部、得られることが理想ですが、1つずつでもいいから、僕も自分の周りの友達にそう思われる人間を目指したいです。


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