閉じる

建設系高校出前授業実践報告

担当教師名:蟹江 政志

高校名 愛知県立一宮工業高等学校 建築・土木科 1学年 78名
授業実施日 平成27年9月25,28日 10月2,5,9,19,23,26日
実施場所 一宮工業高等学校・材料実習室
授業実施時間 8時50分〜11時40分 3時間
講師名 永山 文章 他延べ5名
所 属 愛知県左官業協同組合

授業内容:
 9月25日から10月26日までの延べ8日間で、2クラスを4つの班に分けて各班2日間の実習を実施した。
 1日目の3時間は、45×60pの練習台に下塗り、中塗り、漆喰仕上げの実習を実施した。
 2日目の3時間は、1日目と同じ練習台の裏面に洗い出し仕上げの実習を下塗り、中塗り、仕上げ塗、洗い出しと一通りの工程の体験実習を実施した。
 講師の先生は、愛知県左官業組合から、永山さん、本村さん、吉沢さん、山路さん、林さんらの延べ5人。
 講師の先生方も出前授業に来校されるようになって7年目となり、すっかり高校生の扱いに慣れ、ベテラン教員並の力量で、やさしさの中にも時には厳しさを持って授業を行っていただいております。いままでお世話になっていた纐纈先生が別の仕事で来校されなかったのが残念でしたが、若い林さんが新しくお見えになり講師の先生も若返りました。
 生徒達は、左官の仕事について細かな技能が学べるだけでなく、社会に出て働く事の心構えや今、高校生としてなすべき事まで実体験を通じて熱く教えていただけて、大変有り難く、喜んでおります。
 伝統技能や技術の伝承と共に、この出前授業が続く事を願っております。

授業風景

写真1 写真2
写真3 写真4

出前授業 生徒感想 「左官実習」の生徒の感想

建築・土木科 1年

 とても良い経験になりました。先生方が優しく丁寧に教えて下さりとても分かりやすかったです。
 「見て、聞いて、やってみる」という言葉がとても心に残りました。この授業で、「左官」だけでなく建築に関わる全ての事に通じるものを教えて頂きました。今まで自分の将来について考える時になかった「左官」という選択肢が私の中で加わり将来が広がった気がしてとてもうれしいです。  このような経験をさせて頂いた高校や授業をしてくれた先生方に感謝をしてこの先、進んでいこうと思います。有り難うございました。


建築・土木科 1年

 今まで、左官の仕事については少ししか知らなかったのですが、今回の左官実習を通して、どの様な仕事をするのかが理解できたし、すごく興味が湧いたので、もっと色々な事を知りたいし、知識を身に付けたいと思いました。
 就職についても今までは考えていませんでしたが、今回の授業で経験してから左官も視野に入れて考えるようになりました。
 今回の実習では、「見て、聞いて、やってみる」いうことを言われました。この言葉は、左官ではもちろんのことですが、左官以外の事全てに精通する事だと思います。特にこれから自分達は、工業人になるので技術や技能が必要になってきます。
 これからはこの言葉を肝に銘じ学んでいきたいと思います。


建築・土木科 1年

 初めて左官仕事をやってみて、先生の実演を見ている時は簡単そうだと思いましたが、実際にやってみるととても難しいと思いました。でも、とても楽しく洗い出しの最後に噴霧器で洗い流す作業は感動しました。
 その時、石が沢山取れてきたり、模様が全然出てこなかったりして難しさも感じました。とにかく新しいことにプロの先生から直接指導を受けて挑戦できた事が良かったです。
 また、機会があったらもっと上手く出来るようになりたいと思います。


建築・土木科 1年

 先日は、貴重な時間をさいて来校して頂き本当に有り難うございました。
 本当に楽しい時間で今でも忘れる事ができません。僕は、まだ将来の事をあまり考えていませんが、あの時から左官という言葉が頭から離れません。最初から最後までしっかりと教えて頂いたおかげでとてもいい経験になったと思います。
 将来、僕が何になっているか分かりませんが、左官という職業は常に頭にあると思います。現場などでお会いした時はどうぞ宜しくお願いします。有り難うございました。


建築・土木科 1年

 今回の左官実習は、とても面白かったし、将来の職業について選択肢を一つ増やすことが出来た。それに本当に左官になってみたいと思う事が出来た。
 左官という職業があるという事は知っていたし、大体どんな事をする仕事かは知っていましたが、実際にやってみるととても難しくて、ミスも沢山してしまって先生に手伝ってもらいました。僕の作った壁は、「950円だ!」と先生に言われた時はショックでした。


建築・土木科 1年

 初めて経験だったけど、とても楽しく実習をすることができました。講師の先生方も面白く、とても楽しく、左官の良さも知ることができ、将来のためになると思いました。
 改めて、職人さんの「かっこよさ」を感じることができ、自分もああいう職人さんになってみたいです!


建築・土木科 1年

 左官実習を終えて、技術面の他に、気持ちや物事に対する考え方を学びました。それは「見て・聞いて・真似する」ことです。仕事においても、自分の勝手な判断で勧めるのではなく、まずは先輩の背中を見て真似することが大事だと、実習をしていて感じました。そして、何か物事に取り組むときは、そのことについて「深く考えて、実行する」というのを聞きました。なので、漆喰を塗るときは押すようにして薄く拡げるように塗ることができました。そして、実習をやっていく中で左官の作業も楽しいと感じるようになりました。


建築・土木科 1年

 僕は、この出前授業を受けて初めて「左官」の難しさを知りました。やる前は、そこまで難しいとは思ってませんでしたが、道具の使い方から使う材料まで、何も知らなかったことを思い知らされました。それでも、講師の方々の丁寧な教えで、なんとなく興味を持つことができ、将来の選択肢を増やすことができました。本当に感謝しています。


建築・土木科 1年

 初めて左官実習をして、最初やり方が分からなかったけど、先生たちが優しく教えてくださり、分かるようになりました。やってみると楽しくて、もっとやってみたいと思いました。先生から「見て・聞いて・やる」ということを教えてもらい、その言葉を大切にして、これから先、就職してもこのことを忘れず、やっていきたいです。とてもいい経験になりました。


建築・土木科 1年

 左官実習では、お世話になりました。生まれて初めての体験で、緊張や不安もありましたが、優しく教えていただいたことが嬉しかったです。また、「センスがあるね」、「上手だね」など、やる気のでる声をかけてもらって、とても嬉しかったです。
 来年もまたこの学校に来てもらい、左官実習をしていただけるとありがたいと思います。
 2日間の間でしたがとても為になりました。ありがとうございました。


閉じる