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建設系高校出前授業実践報告

担当教師名:若杉 逸平

高校名 名古屋市立工芸高等学校 建築システム科 1学年:28名 2,3学年:21名
授業実施日 平成27年7月27日,28日
実施場所 名古屋市立工芸高等学校 B棟 206号室
名古屋市立工芸高等学校 B棟 207号室
授業実施時間 09時00分〜12時30分
13時30分〜17時00分 7時間
講師名 戸田 政雄
伊藤 慎治
所属 戸田政雄税理士事務所
一般財団法人 建設産業経理研究機構

授業内容:
簿記の意味、簿記の目的、取引、会計期間、簿記学習上の注意点、現金出納帳、仕訳帳、総勘定元帳、試算表、精算表、決算表、小切手、演習問題

授業風景

1学年の授業風景
写真1 写真2 写真1 写真2
2,3学年の授業風景
写真1 写真2 写真1 写真2

出前授業 生徒感想

建築システム科 3年

 私は、講座を受ける前はどんな資格か具体的に知りませんでした。でも難しいというイメージがあって私にもできるか不安でした。でも講師の先生が分かりやすく丁寧に教えてくださったのでよくわかりました。私が一番難しいと思ったのは、精算表です。残高試算表に書いてある現金、土地、借入金、資本金の数字は貸借対照表に写して、完成工事高の数字は損益計算書に写すだけなのに、材料費、労務費、外注費、経費は整理記入に一回写してからまとめて、下の方にある完成工事原価の科目の所に書くっていうのがややこしくて間違えそうになりました。あと他に難しかったのは、取引の結合関係及び取引の種類を答えるという問題です。言葉からヒントを探して取引の要素を探すのが難しくて何度も間違えました。でもたくさん問題を解くにつれてだんだん分かるようになっていったのでよかったです。
 経理士の勉強は難しい事とかがけっこうあったけど自分の知識が増えたし、とても良い経験になりました。最初は受かるか心配でしたが無事に資格を取ることができたので本当によかったです。分かりやすく熱心に教えてくださった講師の先生には感謝の気持ちでいっぱいです。経理士の資格は将来どこかで役に立つ時があると思います。そういう時に今回学んだことを生かしていきたいです。
 これからも様々な資格に挑戦してできる事を増やしていきたいと思いました。


建築システム科 3年

 私は今年の夏、建設業経理事務士4級の資格を受講し、資格取得に励みました。私は将来建設業に就きたいと思っていので興味を持ち、資格を取得しようと思いました。
 講義を受けて、私にとって知らないことが多々あり、驚きました。高校生ということもあり、お金の仕組みに疑問を持っていた事があったため、自分にとってとても役に立ったと思っています。まず初めに簿記とは何かについて学びました。簿記という言葉は耳にしたことがありましたが、どういうものなのかは知りませんでした。ですが、お小遣いを管理するためにお小遣い帳に記入する、つまり、この行為が簿記であることを知り、こんな身近な事だと思っておらず、とても驚きました。そして会社では、もうけである「利益」をいくら得たのかを把握することが、簿記の目的だということを学びました。
 講義の中では、他にも書き方のルール、たくさんの用語や仕組みを学びました。私が講義の中で一番ためになったと感じたのは、「資本」、「借入金」といった、よく聞く言葉だけど、意味とどのような時に使われるお金なのか理解していなかった言葉を知れたことです。表に金額を書き、計算していく中で、たくさんの種類のお金がかかっているのか知ることができたし、「労務費」と「給料」の違いなども、今知っておいて本当によかったと思えることがたくさんありました。
 私はこの講義を通して、今まで知る機会のなかったお金について知れた喜びと、学んだ知識を来年から社会人になる自分へ、様々な分野で役立てていきたいと感じました。また、今回四級を受けたので、次にこのような機会があれば三級、二級といった次へのステップアップをしたいです。


建築システム科 3年

 僕は4級建設業経理事務士を受けるにあたって試験で何をやるのかなどまったく知らない状態から研修がスタートしました。
 そこで僕は簿記の意味から学びました、簿記は「帳簿への記録」を意味しています。又、簿記をつける目的は会社の利益をいくら得たのかを把握することにあると教わりました。建設業経理事務士は簿記をつける為のルールや流れを学ぶことだと思いました。
 次に僕は利益を求める為に何をすればいいのかを学びました。利益を求めるために行う順番は現金出納帳、仕訳帳、総勘定元帳、試算表、精算表、決算書など大きく分けて6つのことがらがあります。現金出納帳は「単式簿記」で取引に関する現金の入出金のみを記録、計算、整理する方法です。仕訳帳は現金が増加、減少したときの原因と結果という2つの面を記録するので「複式簿記」といい、単式簿記では十分に記録することができない取引の内容まで記録することができます。総勘定元帳は数が多すぎる仕訳を勘定科目ごとに勘定口座に集計し、それぞれの勘定口座を1つにまとめた物のことをいいます。試算表を作る目的は転記での移し間違いや桁間違いといった転記の正確性を検証し、各勘定科目の残高や累計を一覧できるようにするためです。精算表は決算の過程を一表にまとめ見やすくした物のことをいいます。決算書は主に2種類あり一定期間の経営成績を表示する損益計算書と一定時間の財政状態を表示する貸借対照表などがあります。
 僕は最初経理事務士のことを何も知らず、研修の時も分からないことがありましたが講師の方が分かりやすく教えてくださり、試験の時には一問一問をしっかりと問くことができました。


建築システム科 3年

 まず一日目は簿記の意味や目的、現金出納帳、仕訳帳、総勘定元帳、試算表、精算表、決算整理を習いました。二日目は決算書や小切手を習い、演習問題をやりました。簿記の意味は収入や支出を管理するために記録しておくノート=帳簿への記入を意味しています。簿記の目的は、もうけ=利益をいくら得たのか、お金がいくら残っているのか把握することです。また、会社の財産などに増減や変化をもたらした出来事なども記録しています。現金出納帳は、現金の入出金のみを記録、計算、整理する記帳方法の単式簿記で主に用いられる表です。仕訳帳は、取引の二つの側面である原因と結果を左と右に仕分けをした表です。そこで複式簿記という、取引を二つの側面から記帳していく帳簿を使います。総勘定元帳は、仕分けの内容をもとに勘定科目ごとに集計し一つにまとめた帳簿のことです。試算表は総勘定元帳の各勘定口座をもとにして週末や月末などに定期的に作成します。株主への報告のために作成される書類を決算書といい、この決算書を作成する手続きを決算といい、その過程を一つの表にまとめて見やすくしたものを精算表といいます。決算書は精算表の貸借対照表の欄と損益計算書欄をそれぞれ一つの表にまとめたものです。
 実際に教えてもらって、差し引くや預け入れる、引き落とすなどの言葉の違いで現金なのか当座預金なのか給料か労務費かといった違いがあったのでそこを見分けることが一番難しかったです。また、簿記といっても建設、商業、農業などがあることを初めて知りました。使われている言葉が異なるだけで、やっている内容は同じだということも分かりました。


建築システム科 3年

 私は、三年生になって初めて建設業経理事務士を受けました。初めてその言葉を聞いた時に思った印象は、経理事務士と書いてあるのでお金の計算をする検定だと思いつつ何の計算をして、計算以外は何があるのか、何の役に立つのかがいまいちわかっていませんでした。しかし他の人達があまり難しくないと言っていたけれど、どこかに不安を持ったまま講義を受けました。そして講義が始まっていくにつれて建設業経理事務士とは、何なのかが次第にわかることができました。
 しかし、過去の問題を見た時に多くの文字と、表、数字があったのを見て、この検定が八割合格できることを聞いていたのでとても驚きました。自分だけが難しそうだと思っているだけかもしれないと、思い少し不安になりました。だけど、講義を受けていくと、とても細かく一から教えてもらうことができ、今まで思っていた不安はなくなりました。検定の問題の中に精算表の作成という問題があり、解き方を教えてもらいました。この問題を最初に解いてできるのは、すごいと言っていて、実際に問題を解いてみました。そしたら、とても簡単にできたので、その時にこの検定は合格できると確信しました。それと、合計残高試算表の作成の問題も解けるようになりました。用語の問題も覚えて、検定に出題される問題は全て理解をすることができました。そして、検定試験を受け、確実に合格できていると思いました。
 建設業経理事務士の講義を終えて思ったことは、とても理解しやすい講義で、二日間まじめに講義を受ければ必ず合格することができることです。休み時間も十分に取ってくれていたので、集中して最後までできました。建築の仕事に、建設業経理事務士という仕事があることがわかり、講義を受けて良かったです。


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