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建設系高校出前授業実践報告

担当教師名:岡 大輔

高校名 愛知県立愛知工業高等学校 建設科 1学年 40名
授業実施日 平成26年8月27,28日
実施場所 愛知工業高校 図書室
授業実施時間 午前9時00分〜17時00分 7時間
講師名 長谷川 康弘
所属 (一財)建設業振興基金から派遣

授業内容:建設業経理事務士 特別研修4級
講習及び検定試験 

授業風景

写真1 写真2

出前授業 生徒感想

「建設業経理事務士特別研修感想」

建設科1年

 建設業経理事務士とは一体何なのだろう?僕は初め何も分からず、ワクワクする一方で本当に合格できるのか不安を抱えながら今回の研修に参加させて頂きました。最初にテキストを見たときは計算をするところが多く、計算が苦手な僕は一層不安になりました。けれども、建設業協会の方が「経理事務士は,会社を経営していく上でとても需要であり、経理事務士がいないと会社は赤字になって倒産してしまう」と教えてくださりました。その話を聞いて、この仕事は凄く重要な職種なんだと知りました。そこで、二日間集中して講義を受け、教えていただくことを全て吸収して必ず資格を取ろうと決意しました。
 研修では、簿記の意味から始まって現金出納帳、仕訳帳、総勘定元帳の転記、試算表、精算表、決算書の貸借対照表と損益計算書,当座預金と小切手の説明、試験に出るパターンなどを教えていただきました。その中で難しかったところは、仕訳帳と試算表の合計残高試算表でした。仕訳帳は借方と貸方のどちらに現金を書くのかが分からなくなり混乱しました。合計残高試算表では、合計を計算して書いて、そこから残高を求めるまではよいのですが、最後の合計値が毎回なかなか一致させられずに手こずりました。それでも、講師の方が繰り返し何度も優しく教えてくださったので、どうにか試験前には全てを理解することができました。そのおかげで、試験も無事終えることができました。
 今回は4級の建設業経理事務士を受けさせていただきました。来年は3級を受けたいと考えています。僕がこのように思えるようになったのは、建設業振興基金の講師の方が優しく親切に教えてくださったおかげで自信が持てるようになったからです。本当にありがとうございました。


「建設業経理事務士特別研修感想」

建設科1年

 初めて建設業経理事務士の講習を受けると聞いたとき、それほどモチベーションが上がりませんでした。建設業に関する資格には優先するべきものが別にあると思ったからです。例えば製図に関わる資格など、まだ授業で学んでいないものの中にも必要な資格はあるので、それを優先するべきではないかと思ったからです。けれども、講習会当日の講師の方の言葉を聞いて、僕は考え方を完全に改めました。それは、「工事をするとき、工事全体でいくらお金がかかるのか、予算がいくらなのか,自分の会社は赤字か黒字かを知らなくてはならない」と言われたからです。
 その話を聞くまで、そういった仕事は建設技術者の仕事ではなく、税理士の仕事なのだと思っていました。それで勝手に実用性の低い資格だと思い込んでいたのです。さて、講習の最初にこの話を聞いて僕のモチベーションは急激に上昇しました。一生懸命取り組んで、何が何でも二日目の試験に合格しようと思いました。
 こうして特別講習が始まりました。一日目は建設業の簿記を基礎から学び、二日目には修了試験に向けて実践的な問題に取り組みました。講習で出てくる言葉は、「小切手」から始まり、普段の生活の中では耳にしたことはあるものの、あまりなじみのない専門用語ばかりでした。聞いたことがある言葉でも、詳しく説明を受けると、想像していたものと違っていたりして戸惑いました。それでも意味を理解するうちに、計算内容も理解できるようになっていきました。
 講習は、講師の先生が分かりやすく教えてくださったので、そのおかげで試験も無事終えることができました。来年はさらに上の級があると聞いたので、また講習を受けに行きたいと思っています。


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