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平成25年度 建設系高校現場見学会感想文
H25.11.22 一宮工業高校

引率教員の実践報告  
名二環小川2高架橋下部工事

 現場では地質調査が済み、掘削や鉄筋組み等の作業が完了し、コンクリート打設まで行われていた。周囲には足場が組まれており、その傍らでは地中に杭を打つ作業や地盤改良が同時進行で行われていた。
 現場担当者の安井さんから現在に至るまでの作業手順の説明や安全管理についての説明があり、生徒は初めて聞く事もあり真剣に聞けていた。この現場で使用される杭打ち機はサイレントパイラーというものが使われており、近隣住民への配慮からこの機械を選択したのだという事を聞き、工事が行われる際には住民への配慮が大切なんだということを知れた。

境川流域下水道事業 汚水貯留池築造工事

 貯留施設の見学でコンクリート打設後の型枠外しの段階まで進んでおり、屋上に上らせていただいた。
 大量の下水を貯留できる施設とあって生徒は土木のスケールの大きさを肌で感じた様子であった。


現場見学の感想
2年 土木科
 午前中は橋脚の工事を見に行きました。内容は、2本の柱に桁をかけるものを1つつくるもので、すでに全体の7〜8割ができていて、1本はコンクリートで全体が覆われていてもう1本は鉄筋が組まれている状態でした。ある程度できていたので初期の土質調査や仮設工などは表等を使い分かりやすく教えていただきました。
 仮設工に関しては他の建設会社がやっていたのでどういうものかは大体わかりました。
 建設会社からいただいた資料によると橋脚の杭が1つの脚で56本必要というのは見て驚きました。しかも、その56本を35mと打っていくのはすごく時間がかかりそうだなと思いました。
 あと、あの1つの橋脚をつくるのに3億5000万円かかるというのが一番驚きました。バイパスをみていると名古屋高速の橋脚が何十本、何百本と立っているのでいったいいくらかかっているのか、さっぱりわかりません。土木の仕事は本当におかねがかかっているのだなと改めて思いました。
 その後昼を挟んで午後からは、下水道のポンプ場と沈砂池の工事の様子を見学させていただきました。
 最初に事務所の中で近藤組の方がつくってくださった資料を見ながら工事の概要説明を受けました。
 次に現場に移り今回つくっているポンプ場と沈砂池を見に行きました。場所は沈砂池の屋上部分からポンプ場をみていくものでした。ポンプ場はまだ全然できていなかったんですが、沈砂池はコンクリートが固まって7〜8割できているとのことでした。
 しかし、沈砂池が4億、ポンプ場が8億と午前中にいった橋脚は、1つが3億5000万円と全額とスケールのサイズが合わないので、ギャップがありました。
 自分としては午前の橋脚より午後の沈砂池の方がもし仕事としてやるのであればやってみたいと思いました。

現場見学の感想
2年 土木科
 午前中に行った名二環小川2高架橋下部工事は高速道路の橋脚部分をつくっていました。現場で作業されていた方は数人であったけれどこの工事に携わっている人はもっとたくさんいると聞いて驚きました。この工事を実施するのに3億円以上必要で工期は約1年かかるとお聞きしてスケールの大きさを実感しました。現場では事故を起こさないようにいろいろなところに注意を呼び掛けている張り紙がなされていました。やっぱり現場には危険がたくさんあるから気を抜いてはいけないと思いました。僕たちが遠くへ行くのに使う高速道路を支えている橋脚、これをつくるのに陰で多くの人々が関係している事を初めて知りました。沢山の人が利用して地図に残るようなものをつくるのはすごいことであると改めて思いました。
 午後に行った境川流域下水道工事は、ポンプ棟の土木躯体築造工事をしていました。約3000人の作業員がいると現場の方にうかがいました。請負金は約4億円で工事の期間は2年かかるという事も教えていただきました。コンクリートはすでに打設していてあまり鉄筋は見られなかったです。もう少し早く見に行けば見ることができたらしいので、見てみたいと思いました。見学会の時期が遅く、ほぼ完成のような状況であったことが残念に思いました。2年間という長い期間をかけてこの工事を行うことはすごいと感じました。隣では別の会社が工事を行っており、作業員は10000人もいる事実を聞かされた時はすごいと思ったし、工事の規模に比例して作業員の方の数も増えることが見学会を通してわかりました。
 今回見学させていただいた2つの工事はどちらも派手ではなく一見地味な仕事であったがどちらも僕たちの生活には欠かせないものであるので重要さがわかりました。
 普段の生活において不便なく過ごせることは陰で多くの人々が公共事業に携わりよりよい街づくりをしていただいているおかげであることが今日の現場見学でわかりました。今回見た事は今後の自分の将来に生かしていきたいです。やはり陰であっても頑張って働いている人はかっこいいと思いました。

現場見学の感想
2年 土木科
 午前の部で一番記憶に残っているのは、安井さんが言われた「安全を第一にやっています」という言葉です。工事現場のあちこちに貼り紙がたくさんしてあり、忙しい中でこれだけ注意を促す様子を見て「本当に気を付けているんだな」と感じました。増税があったり、東北の被災地での仕事、東京オリンピックに向けての動きで土木業界が既に忙しかったり、これからもっと猫の手も借りたいくらい忙しくなるときに怪我人が出ては次の行動や作業が遅れてしまうかもしれません。なので「安全第一」というのは、怪我をしない事だけではなく、次につながるんだなと個人的に思いました。
 午後の部の境川流域下水道築造工事現場の皆さんには、一体感があるいい雰囲気を感じました。どこの現場も仲が良いに越したことはないと思うので、いい環境だと思いました。コミュニケーション能力があるとこんな環境づくりができるのだと知り、勉強になりました。
 今回の現場見学を通して以前より土木に関心を持ちました。

現場見学の感想
2年 土木科
 名二環小川2高架橋下部工事の見学で、橋脚の完成したものとつくっている途中の橋脚を見ました。つくっているものは防護ネットが貼ってあり、安全に作業ができるようにしてありました。周りには注意することがつるされていました。安全面に気を付けて工事していることが一見してわかるような雰囲気となっていました。
 道路が隣にあるので扇形のセンサーがあり、クレーンで吊っている荷がそのセンサーに感知されると音が鳴るようにしてあると説明を受けました。それがあることで荷物が道路を通る車に接触して事故が起きないようにしているとわかり、安全面に対しての管理が徹底されていると感じました。
 午後からは境川流域下水道築造工事の見学に行きました。見学は築造途中の屋上に上がり、今どのような作業が行われているのかを説明していただきました。
 足場は最初は硬いと思っていましたが少し柔らかく、その上に乗ると少しへこみ恐怖心を覚えました。
 屋上には穴がいくつも開いており、その穴からなかを見ると見える範囲では少しの足場しか見えなく、下が丸見え状態であったので少し怖くなりました。
 今回の現場見学で感じた事は、安全第一で工事をしていることが絶対必要であり、チームワークを大切にして作業にあたっていることが見てわかりました。

現場見学の感想
2年 土木科
 午前は港区の名二環小川2高架橋下部工事の工事現場を見学させていただきました。見学していく途中で橋脚の土台部分を見せていただき、普段はみることができないが実はとても大きなものが埋まっている事を知り驚きました。質問のコーナーでは「元気があればこの仕事はできるか」という質問に対して「大丈夫です」という答えを聞き、普段先生方に言われている挨拶がとても重要なことが分かりました。なので、これからの生活でも挨拶をきっちりできるようにしていきたいです。
 午後には昼食後に刈谷の境川流域下水道築造工事の工事現場を見学させていただきました。完成前にも関わらず屋上に上がらせていただき作業風景や隣でやっていた足場くみなどを見せていただき貴重な体験ができました。いずれにしても学校で勉強できないことを見ることで普通ではできない良い経験ができました。
 今回の現場見学で学んだ事を忘れず就職後の自分に生かしていけるよう努力していきたいです。


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