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建設系高校出前授業実践報告

担当教師名:神野 義久・柴田 智広

高校名 愛知県立半田工業高等学校 建築・土木科 1学年 各20名
授業実施日 平成25年9月10,11,17,25日
実施場所 建築科材料構造実習室
授業実施時間 午後0時35分〜15時25分 3時間
講師名 纐纈業務店社長 纐纈 勇夫 様他2名
所属 愛知県左官業協同組合

授業内容:左官体験実習
・伝統的な左官技術の一つである「漆喰仕上げ」について体験させていただきました。
・最初に中塗りまでの工程について纐纈先生より説明と実演をして頂きました。
・生徒は関心を持って、その実演を見ていました。
・見た目は簡単そうに見えた作業がとても難しく苦労していましたが、何とか中塗り作業を行いました。
・次に仕上げ塗りについて、中塗り同様に実演して頂きました。
・中塗りと同様で四苦八苦していましたが、先生方の助けもあり、仕上げることが出来ました。
・体験実習の終了後に、先生方から10分程度の短い時間ですが講話を頂きました。
・その講話では、どんな職業においても「しんぼう」が大切だと言う事を学びました。
・普段の授業とは異なり、生徒達も積極的で真剣に取り組んでいました。

授業風景

写真1 写真2

出前授業 生徒感想

「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 左官の体験授業を受けるまでは左官という仕事がどのような仕事か分からなかった。最初、講師の先生が下塗りをしているのを見て自分もできると思った。しかし、実際に自分がやってみると、薄くならなかったり、綺麗に広げることができなかった。しかし講師の先生がコテの角度によって材料の向きが変わると教えてくれた。上塗りをする時、講師の先生が下塗りの材料に入っている砂などが見えないように上塗りをすると綺麗に見えると言っていて、形だけでなく他のところにも気をつけている事がよく分かった。最後に講師の先生が働くことで大事な事は「物を大切に使うこと」と言っていた。それを聞いて僕は道具を大切に使わないといけないと思った。貸してもらったコテが伊勢湾台風の時ぐらいから使っていると聞いて驚いた。今回の左官体験で色々な事が学べて良かった。


「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 僕はこの左官実習をやるまで「左官」という言葉も知らなかったのですが、この体験のおかげで左官という一つの仕事を学ぶことができ、とても良い経験ができました。そして、左官の難しさ、うまくいった時の楽しさ、左官という仕事の職人の人達の凄さにはとても驚かされました。そして将来、どのような職業に就くか分からないけれど、今回言っていただいた「しんぼう」という言葉を強く持たないといけないと思いました。なので何事にも辛抱強くなり、心棒を通し、信望され、深謀深く考えていきたいです。本当に今回の体験は左官という職業を知るためだけでなく、これからの人生のためになることも沢山聞けたと思うので、しっかりとこの高校生活、職に就いてからもこの体験で学んだ事を生かしていけると良いと思います。そしてこれからもこの様な体験があればしっかり学んで行きたいと思いました。


「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 今回の左官体験実習を体験してお手本を見たときは簡単にできそうだなと思ったけど、実際にやってみると思うようにいかず、大変でした。特に薄く塗るところを分厚く塗ってしまったり、仕上げが綺麗に出来なかったりと、すごく難しかったです。
 下地の作業のところからやり方がよく分からず、授業内に無事終われるか心配だったけど職人の方達に色々なアドバイスを教えてもらい、最後までやり遂げる事ができました。
 「物を大切にしない人は一流の職人にはなれない」という言葉を聞き、普段の自分はあまり物を大事にしないで雑に扱っている時があるのを思い出したので、気を付けようと思った。
 今回の授業で将来の選択肢に左官というのが入ったので良かったです。


「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 僕は左官という仕事を見たことがあるだけで名前を知らなかったし、見た目を綺麗にしたりするだけだと、ずっと思い込んでいて、まさか建築物にとって必要不可欠なものなんて思ってもいませんでした。
 今回、自分がやる時まで左官は絵を描く感じにやれば出来ると思っていました。しかし、それがいざやってみると思うように伸びないし、なかなか平らになりませんでした。それを簡単にやっている先生を見てやっぱり働いている人はすごいんだなと思いました。そしてここまで上手になるには自分はいったい何年かかるんだろうと思いました。
 僕がこれから先、どんな職業を選んで、どんな道を進むかは分からないけど、どんな職業でも先生達が教えてくれた「しんぼう」の4つを忘れることなく先生達のような職人になりたいです。
 今回は貴重な体験をさせてもらい、ありがとうございました。


「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 今回、左官体験という貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
 左官体験を通して僕の感想は、左官は見た目よりもとても難しいと言うことだと思います。最初、左官を見た時はすごく簡単そうに見えましたが、やってみると塗りむらがあったり、厚く塗りすぎたりと、まったく上手くできなくて、見た目よりもとても難しいと言うことが分かりました。ですが、何回か塗っていくうちに綺麗に塗れたことが、とても嬉しかったです。
 講師の先生が言っていたように楽しく仕事をやるのも大切ですが、何よりも辛抱をしなくては一人前にはなれないということです。辛抱は様々な事にも当てはまると思います。なので、野球をやるにも勉強をするにも、まずは辛抱をしたいと思います。今回の左官体験をさせていただき、本当にありがとうございました。


「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 左官は知り合いの人がやっていた仕事なので、以前からとても興味がありました。とは言っても、あまり左官の事を知らないことに今回の授業で気づきました。
 まず、左官がすごく歴史があるという事を知りました。有名な寺や城でこの技術が使用されていたという事に驚きました。
 今まで、テレビなどで左官の仕事を見ていて、壁を塗るだけだから簡単なんだろうと思っていましたが、思っていた以上に難しくて驚きました。先生はすごく簡単そうに次から次へとやってしまうのを見て驚き、こういう技術を見て、その技術を盗んで自分のものにしていくんだなと思いました。
 自分自身、もうすぐ学科選択があり、土木か建築かを選択しなければいけなく、左官は建築とおっしゃっていたので、その事も頭に入れて学科選択をしたいと思いました。


「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 今回の左官体験実習を体験して、最初、教えてくれる先生のやり方を見ていて、正直、以外と簡単そうに思えました。だけど、実際にやってみると、とんでもなく難しく、大変な作業でした。こんなにも難しい作業を簡単にやっている先生を見ていて、とても格好良く思えました。何でそんなにも上手くできるのか疑問に思いながらも自分の作品に取り組みました。左官体験をやってみて、塗る作業が特に難しかったです。塗る作業がきちんとできていないと、後で変な風になってしまうと思いながらも、とても難しく困難な作業でした。だけど、塗っているごとに少しずつ慣れていって上手にできていくと感じたとき、とても嬉しく、楽しく思えてきました。沢山の先生方に手伝ってもらって完成した作品は、なかなか良い出来前だと思いました。とても良い体験になりました。


「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 僕は授業で左官体験実習を受けるまで、左官をやることより以前にあまりよく左官のことを知りませんでした。この左官体験をさせてもらい左官の事がよく分かりました。左官体験を受ける前までは友達と簡単だろうなと話していましたが、実際にやってみると、とても難しくて大変でした。話を聞いた後でも自分の思ったとおりに塗ることができずに大変でした。それでも一生懸命やって作品を完成させることができました。しかし講師の先生が作った物に比べればとても下手くそな物になってしまった。実習中は講師の先生方がとても丁寧に教えて下さり助かりました。そして更に優しく接して下さったので、とても楽しい左官体験となりました。左官体験では左官の技術、そして左官の歴史を教えてもらいました。左官があんなに古い歴史を持っているとは思ってもみなかったので、とても驚きました。


「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 僕は、今回の左官体験実習で改めて半田工業高校に入学して良かったと思いました。工業では職人の方の技術を見ることができ、更にそれを体験することもできる。こんな体験ができるなんて幸せだなと感じました。左官を教えて下さった纐纈先生の言葉が心に残っています。その言葉は「どんなに上手にできても納得せずにそれより良い物をと追求していくことが大事。」です。僕はこの言葉を聞いた時これは左官だけに限らず、他のことにも言えることだと思いました。なので、僕はこれからの人生で「上手にできた」と思わずに「もっと上手に」と言う意識を持ってやっていきたいです。それから、今日の左官実習で気づいたことは、「最初から上手くいくことなんてない」、「職人になるまでには何年、何十年かかる」と言っていた事です。僕も将来、左官と違うものかも知れないけれど、追求心を忘れずに「素晴らしい職人」と呼ばれるように努力したいと思います。


「左官体験実習」を終えて

建築・土木科1年

 僕は、この前の左官実習を終えて学んだ事が三つあります。
 一つ目は、「経験を積まないと仕事が出来ない」と言うことです。左官に限らずスポーツなどでもそうですが、特に左官の場合、家の壁を作るという人生にも関わる事なので経験が大切だと知りました。
 二つ目は、「社会の厳しさ」です。左官の先生が「分かった?分かった?」と返事をするまで聞いていました。そういうのは当たり前の事だと自分では思っていましたが、説明を聞くのに夢中になり過ぎて、返事の余裕がありませんでした。返事をする事はとても大事な事だと思いました。
 三つ目は、「相手の事を考える」です。左官はお客さんが気に入らない場合は、お金を払ってくれない事もあると言っていました。なので、お客さんがどんな風に作って欲しいか、どんな風だと嬉しいのかという事が大事だと知りました。僕はこの左官実習が将来の糧になりました。


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