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建設系高校出前授業実践報告

担当教師名:神野 義久・柴田智広

高校名 愛知県立半田工業高等学校 建築・土木科 1学年 各20名
授業実施日 平成23年9月27,28日 10月4,5日
実施場所 建築科材料構造実習室
授業実施時間 午後0時35分〜15時25分 3時間
講師名 纐纈業務店社長 纐纈 勇夫 様他3名
所属 愛知県左官業協同組合

授業内容:左官体験実習
・体験実習では、左官技術の一つである「漆喰仕上げ」を体験しました。
・最初に中塗りまでの工程について説明と実演をして頂きました。
・20名の生徒がそれに習って作業を行いました。
・皆、初めての体験で苦労しながらも楽しそうに取り組んでいました。
・次に仕上げ塗りについて、中塗り同様に実演して頂きました。
・中塗りと同様に四苦八苦していましたが、先生方の助けにより仕上げることが出来ました。
・体験実習の終了後に、先生方から20分程度の短い時間ですが講話を頂きました。
・普段の授業とは異なり、生徒達も積極的で真剣に取り組んでいました。

授業風景

写真1 写真2

出前授業 生徒感想:「左官体験実習」の感想

1年4組4番 氏名 市田 一樹

 初めて左官という職業の体験を受けて、とても技術のいる職業だなと感じました。今日来て下さった、愛知県左官業協同組合の方々は簡単にしかも綺麗に砂などを塗っていたので、「オレも簡単にできるわ」と思っていました。しかし、実際に自分がやってみると全然綺麗にできないし、時間がかかってしまいました。こんなにも難しいことをあんなに速く、しかも綺麗にやってみせる左官業協同組合の方々は凄いなと思いました。さすがプロって感じでした。コテで塗っていると、どんどん下に潜り込んでいってしまったり、高さに段ができて、めちゃくちゃ汚くなってしまいました。最後の左官業協同組合の方々の作ってくれたプリントに纐纈先生の思いが書いてあり、とても感動しました。「しんぼう」という言葉はとてもいい言葉だと思いました。これから、この言葉を覚えておこうと思いました。


1年4組35番 氏名 松野 多喜

 私は、左官という仕事について何も知りませんでした。テレビで見たことはあったけど作業している所は見たことがありませんでした。纐纈さんが手本を見せてくれた時は「難しそうだなあ」と軽く考えていました。しかし、実際にやってみたら難しいどころじゃなく「できない」って感じでした。纐纈さんは説明しながらやっていて凄いなと、自分で実際にやってから感じました。また、上手くできなくて嫌だなと少し思っていました。でも、先生方が面白い事を言って笑わせてくれたり凄く丁寧に教えてくれて、凄く楽しかったです。あの作業を私たちがやった板の何倍もある壁にやっているのを考えたらやっぱ職人さんは凄いなと思いました。私は今回、左官という仕事が体験できて凄く嬉しいです。もっと建築の仕事について知りたいと思いました。


1年4組31番 氏名 新美 吉基

 今日は、初めて「左官」という仕事を体験しました。最初のうちは職人の人達が来ると言っていたので、何か気難しい人が来るのかと思って少し緊張していたのですが、始めていくと優しく面白い人達で、とても楽しかった。それに左官とは、とても難しいもので、苦戦すると思っていたのですが、とても面白かったです。少しずつ慣れてきて上手くできる様になってきて褒められた時は、とても嬉しかったです。それでも職人さん達には足元にも及ばず、少し悔しかったです。この左官でお金を稼ぎ35年など、やり続けた人はやっぱり「腕が違うな」と思いました。自分もこれからいろいろな実習体験をして、自分に合ったものを見つけ、それに一生を注げるほどのやり甲斐を感じられる職人になってみたいなと思いました。これからがとても楽しみになった貴重な体験でした。ありがとうございました。


1年5組19番 氏名 辻 昭仁

 今回の左官体験実習で左官の難しさや大変さ厳しさを学ぶ事ができました。左官は天気や気温などで乾く速さが違うので、とても厳しい環境でやっているので、大変な仕事だと実際に体験して思いました。体験を始める前に僕は簡単にできると思ったけれども、やり始めるととても難しく大変な作業でした。先生方や職人さんなどに手伝ってもらったりして何とか形になりました。職人さんはとても上手く何より速くやっているのでとても驚きました。道具もやっている事も何一つ変わらないのに経験の差だけで「こんなにも違うんだな」と、とても関心を持ちました。自分もどれぐらいの時間をかけたら職人さんのようになれるのかと思いました。また左官の楽しさを知り、もっと深く関わりたい。もっとやってみたいと左官に興味を持ちました。そして左官職人さんが憧れになりました。とても良い経験ができました。


1年5組26番 氏名 早川 鴻

 左官体験実習を受けて色んな事を教えてもらいました。今回は壁を塗る作業を体験させてもらいました。壁を塗るということは体験した事が無く、プロの人の塗る作業を見ていると、とても簡単に見えました。しかし、実際にやってみると、とても難しくあんなに素早くできなくて苦労しました。微妙な角度や厚さなど、細かい所まで難しくてとても素人にできる物ではないと思いました。僕の祖父は左官の仕事をしており、よくその姿を見ていました。今回、実際に体験してみて祖父がどんな事をしていたのか改めてよく分かりました。祖父はもう80近くになり、左官の仕事は叔父が継いでいますが、左官も将来の職業を選ぶ中の一つにしたいと思います。また、纐纈先生が言われた「必要な事は、「辛抱」だ」を聞いてなるほどと思いました。そして「一朝一夕」という言葉がとても頑張ろうという気持ちにさせてくれました。これからも辛抱強く頑張ろうと思います。


1年5組40番 氏名 渡部 将馬

 僕は、今回の左官の体験をしてプロの人がやっているように上手くできるか心配でした。でも、実際にやってみて学校に来て下さった4人のプロの人が、沢山の事を教えて下さったので、上手にできることができました。だけど、黒くなってしまった部分が少しあったので、もっと上手にできたら良かったと思いました。最後にプロの人が話してくれた「道を歩いている時に、どんな職業の人がどんな仕事をしているのか興味深く見てほしいと思います。」と言ってくれたように、自分の職業選択肢を増やして、自分にあった職業を探したいです。あと、楽しく一人前にはなれないので何にしろ辛抱をして、一人前になれるように努力していきたいと思います。それから「運・鈍・根」という言葉を大切にしていきたいと思います。

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