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インターンシップ感想文・実施報告書

企業側:青山建設

平成22年度 豊橋工業高等学校現場実習

青山建設
現場受入担当 中西富士夫

 昨今の、社会情勢は不況の嵐が吹きまくり、建設業を支える職人さんたちをどん底にたたき落し、総合建設業である我々は生き残りをかけて価格競争の渦に飲み込まれ、溺れそうであります。しかし、今日現場実習に来てくれた、豊橋工業高等学校の河野君と須藤君を拝見していると、若い力でこの不況を吹き飛ばし、明るい未来が見えた気がしました。
 今回は、私が担当している、豊川市八幡町「鈴木邸増築・美容院新築工事」の設計図面をもとに、設計図とは何か、設計図に記載されている項目と優先順位、施主と設計者と施工者の立場の違い等を説明しました。その中で、同じ建築科を卒業しても、大きく二つに分かれますよと説明しました。それは設計事務所に就職するか、施工会社に就職するかです。この選択に必要なのは、自分がどちらに興味があるかで決まると私は思います。迷っているなら、設計事務所は空間をデザインして計画書(設計図)を作る会社で、施工会社は価格を決め実行(施工)する会社と思えば良いでしょう。双方共に、苦労は違いますが基本的に建物を作ることに変わりはありません。
 さて、二日目は現場での安全と一日の施工サイクルについて説明しました。建設業は、労働災害が一番多い職種であることを肝に銘じておいてください。その後は、豊川コンクリートの協力でプラントを見学させていただきました。試験室で、テストピースの圧縮試験とコンクリートの材料、試験器具等、コンクリートが出来るまでの工程を見てまわりました。帰り道で、コンクリートで出来ている物の多さに驚いている二人でした。次に、現場実習ですから、実際に建物の中に入って作業していただきました。現場は型枠を脱型中でしたが、一部安全な所で足場を組み、型枠からはみ出したコンクリートを撤去してもらいました。コンクリートの硬さと、重さを体験できたと思います。
 最後に、短い実習ではありましたが二人のこれからの活躍を期待します。


活動風景
写真1 写真2
写真3 写真4
写真5 写真6



高校生感想文

インターンシップを終えて(青山建設)

愛知県立豊橋工業高校 建築科
2年 須藤 涼

 私は八月の下旬に青山建設でインターンシップに参加しました。一日目は会社から豊川市の現場に行きました。午前中は建設中の美容院と、増築中の建物の図面を見せて頂きました。私自身建築についてまだあまり詳しく知らなかったので、理解するのにとても苦労しました。午後は、午前中の続きで図面の説明と、生コンクリートの製造所を見学させて頂きました。コンクリートの強度試験と生コンクリートの製造過程や試用する材料を教えて頂きました。
 二日目は、昨日と同じ現場で作業体験をしました。午前は、硬化した余分なコンクリート部分を砕く作業をしました。この作業がとても大変で特に壁からはみ出た部分のコンクリートを砕くのが難しかったです。午後からはその建設中の建物の屋根の上に登らせて頂きました。屋根に登る途中の足場が想像以上に揺れたので少し驚きました。他には豊橋市内の中学校で工事現場の手伝いをさせて頂きました。移動中の時に生コンクリートとセメントの違いや、地下室を造る時の施工方法なども教えて頂きとても勉強になりました。
 今回のインターンシップでお世話になった担当の方がとても親切だったので二日間とても充実した体験をすることができました。私は、将来建設関係の仕事に就きたいと思っているので、設計の仕事と施工関係の仕事を二つとも体験することができとても勉強になりました。このインターンシップでの経験を活かして今後も更に頑張っていきたいです。


インターンシップ(青山建設)

愛知県立豊橋工業高校 建築科
2年 河野光志

 私は8月25日と26日の二日間で豊橋市内にある青山建設へインターンシップで行かせて頂きました。一日目は豊川市で工事をしている現場まで行き、現場監督に工事での大変さや、工事現場での注意点、図面の読み方や一日の流れなどたくさんのことを教えて頂きました。見せて頂いた図面は、いつも自分たちが高校の授業の時間に描いている図面よりも細かくて、一つの建物を建てるのに、自分が思っていた以上にたくさんの図面が必要だということにびっくりしました。一日目の最後には、豊川市の生コンクリート場に行き、コンクリートの強度を確かめる実験や、コンクリートができる過程を見せて頂き材料や作業工程についての注意点について詳しく教えて頂きました。
 二日目には、硬化した余分なコンクリート部分を砕く作業をさせて頂きました。最初は機械で砕くのでそこまで大変ではないと思っていましたが、硬化したコンクリートは想像以上に硬く機械自体も重たくとても大変な作業でした。とくに壁からはみ出したコンクリート部分を砕く作業にとても苦労しました。現場はとても暑く、少し動いただけでも汗をかいてしまうのに、そんな中現場でヘルメットを被って黙々と作業をしている職人はとてもすごいと思いました。
 私は将来このような家を建てる仕事がしたいと思っているので、この二日間の体験はとても自分のためになりました。そして将来は立派な仕事ができるように学校でしっかりと勉強し部活で体力をつけて就職できるようにしたいです。この二日間はとても充実していて私自身の人生でとても貴重な体験をすることができました。

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