高校実習生を受け入れて

松井建拓��
建設部土木課　神野道次郎

　今年も4名の実習生がやって来ました。第一印象は身だしなみがきちんとしていたので、まずは安心です。以前はズボンを極端に下げてベルトも買えないのかと心配をしたことを思い出しましたが、今年は逆にもう流行が終わったのかと変な心配をしました。なぜ、こんな話をするかと言うと、建設現場に入るときの身だしなみや心構えは安全上、非常に大切なことだからです。気の緩みは命取りになるからです。
　初日はあいにくの雨でしたので、施行中の現場を案内しました。その後、現場監督の内業を説明したところ、現場以外でいろいろな書類がたくさんあり大変だと感じたのか、少し戸惑いや嫌そうな顔が見受けられました。
　二日目は、現場にでて測量や実際の作業をしてもらいましたが、レベルの取扱いや計算がしっかりできていて大変感心しました。
　二日間を通して、いつもの授業をは違う環境にいるのに、緊張の様子がうかがえないのは大した度胸でとても頼もしく感心しました。
　近年は、年々夏が暑くなり今年も非常に暑い中の実習でしたが、折角の貴重な体験の場を一生懸命取り組んでくれたことは、教える側にとっても有り難いことと思っております。まだまだ仕事の大変さ、面白さ、楽しさ、満足感など感じてもらいたかったことはたくさんありますが、授業では味わえない何かを感じてもらえたら光栄です。
　これからもっともっと厳しくなっていくこの業界ですが、何事にもやる気、元気、本気で向っていく皆さんのような若人に是非とも建設業に新しい息吹を注入して欲しいと思います。

現場実習を終えて（松井建拓）

愛知県立新城高等学校　農業工学科
２年　井川　貴史

　僕が、最初に思ったことは、建設業は大変だということです。
　１日目は雨でした。雨だと仕事をする事がほとんどできず、やったことは、現場を見て回るくらいでした。でも、鳶職の人たちは、雨でも作業をしていてすごいと思いました。しかし、雨で足がすべるからいけないと僕たちは外から見ているだけだったので鳶職の人たちが危険の中で作業をしていてびっくりしました。それでも、最初に新規入場者教育テキストというのをやって、安全の心得や、遵守事項、ＫＹＫのことなど安全のために沢山の確認をしていて少しホットしました。
　１日目の最後に神野さんに工事が始まってから終わるまでに必要な書類を見せてもらいとてもびっくりしました。なぜびっくりしたかというと、その書類の束が沢山のファイルに分けられて１００枚以上あったからです。しかも、そのファイルには、びっしりと文字やグラフが書いてあり、その書類を１回１回市役所に持参しなければならないからです。この仕事は、現場監督がやる仕事で、現場監督はお勧めしないと言っていました。
　２日目は、１日中測量をしていました。午前中は、水準測量をやりました。学校でやったのはオートレベルで、現場でやったのは、チルチングレベルなので使い方が違い、少し戸惑ってしまった。午後は、光波測距儀を使い初めてだったしボタンの数が多く覚えられなかった。光波測距儀の据え付けと丁張掛けをやり、丁張掛けは、側溝丁張掛けと切土丁張掛けをやり、これは、道路の幅が決まる重要な作業なので練習だけど成功して良かったです。
　この現場実習で初めてのことをやったり知ったりできてよかったです。

現場実習を終えて（松井建拓）

愛知県立新城高等学校　農業工学科
２年　貝�ｱ　湧太

　この現場実習は凄く良い体験になりました。初日は、雨が降っていたので、実習はできなかった。いろいろな所へ見学に行き、その都度丁寧に説明してくれたので良く理解できました。その後は会社で今までにやった工事現場の写真をスライドショーで見ました。今どんな工事をやっているのか、何をしているところの写真なのか、説明をしてくれたので、勉強になりました。そのほかに現場監督は何をやったりするのかを分かりやすく説明してくれたので、現場監督がどんな仕事をするのか少し分かりました。
　２日目は、晴れたので実習をする事ができました。午前中は、チルチングレベルを使って高低差を求めました。この器械は扱ったことがなく、難しかったけど会社の人が分かるように、一緒にやってくれました。思ったよりスムーズにできましたが難しくて大変でした。実習中は沢山の休憩をとってくれたのでバテなくて最後までやりきることが出来ました。午後からは、丁張掛けという初めての作業をやりました。この作業では光波測距儀も使いましたが、全部初めてで最初は全然できなかったのですが、何とかできるようになりました。
　この現場実習は、初めて経験することが沢山あって凄く大変でしたが、貴重な体験ができて良かったです。