年頭のご挨拶
 
年頭のご挨拶

社団法人 愛知県建設業協会

会長 山田 文男
山田 文男
 新年明けましておめでとうございます。年頭にあたり、本年が会員の皆様方にとりまして実り多き一年となりますよう心からお祈り申し上げます。
 さて、日本経済は企業収益の改善を背景に所得・雇用環境が改善する中、好調な設備投資や底堅い個人消費に支えられ、内需主導による自律的な景気回復の局面に入ってまいりました。特に当地区におきましては、中部国際空港・愛知万国博覧会という2大プロジェクトの成功と自動車関連を中心とした製造業が牽引役となり、引き続き好況を維持していくものと思われます。
しかし建設業におきましては、H18年度公共事業の予算原案はH17年度比4.7%減と8年連続の削減となり、さらに地方自治体の厳しい財政状況やプロジェクト特需の反動等を併せ見ても事業量の縮小は当面続くことが予想されます。
このような厳しい市場環境下で、安易に価格のみによる差別化に走れば、中長期的には当該企業のみならず建設業全体の衰退につながることは明白であります。
我々は、恒常的な公共事業の縮小傾向に耐え得る新たなアイデンティティーを確立することで不毛な過当競争から脱却し、不良・不適格業者こそが淘汰される市場原理の中での生き残りを図らなければなりません。
 そのために、会員各位におかれましても市場の変化を機敏に察知され、自社の強みとなる技術やスキルを更に高めて経営基盤の強化に邁進していただくことをお願いする次第であります。
 協会といたしましても、関係各位のご指導・ご協力の下、業界団体という立場から皆様方にとって有用な情報の発信や諸施策の推進に努めてまいる所存であります。
 最後に、皆様方の益々のご発展とご健勝を祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。
社団法人 愛知建設業協会会長 山田文男