年頭の挨拶

年頭のご挨拶

社団法人 愛知県建設業協会
会長 山田 文男

 皆様、新年明けましておめでとうございます。年頭にあたり、本年が会員の皆様方にとりまして実り多き一年となりますよう心からお祈り申し上げます。
 さて、我が国の経済情勢は、外需主導による企業収益の回復に下支えされ堅調に推移してまいりました。それに伴い、内需の柱である設備投資計画は製造業を中心に前年比増を見込んでおり、雇用情勢も完全失業率が改善する等、随所に明るさが見えております。
 しかし一方では、昨年後半からは各種経済指標の伸びに鈍化が見られ、さらに政府が財政再建の足掛かりとして本格的な増税路線に転換するタイミング如何では、消費マインドに水を差され、再び景気の減速を誘発するのではないかと懸念されております。このマイナス要因は、国内のみならず米・中をはじめ海外の景気動向と相まって、先行きの不透明感を払拭できない一因となっております。
 こうした中、平成17年度公共事業の政府予算案は平成16年度比4%減と7年連続の削減となり、地方自治体の厳しい財政状況に併せて鑑みても、事業量の縮小傾向は当面続くことが予想されます。
 しかしながら、今年は、中部地区にあっては長い間皆様方とともに準備してまいりました中部国際空港、愛知万博がいよいよ開港、開催の運びとなる年でもあります。この両事業を契機として、当地域が飛躍的に発展することによって、公共事業のマイナスは我々の自助努力によって補っていかなければなりませし、またそれは十分可能な筈であります。
 そのために、会員各位におかれましても市場の変化を機敏に察知され、自社の強みとなる技術やスキルを研鑚し、更なる経営基盤の強化に邁進していただくことをお願いする次第であります。
 協会といたしましては、関係各位のご指導・ご協力の下、業界における諸課題に対する取り組みから、会員各位の経営基盤の強化に向けた支援等に至るまで、業界団体という立場から皆様方にとって有用な情報の発信や諸施策の推進に努めてまいる所存であります。
 終わりに、皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。