年頭の挨拶

年頭のご挨拶

社団法人 愛知県建設業協会
会長 山田 文男

 皆様新年明けましておめでとうございます。
 今年一年が会員の皆様方にとりまして、素晴らしい一年となりますよう心からお祈り申し上げます。
 さて、我国の経済はここ10年以上に渡りバブル経済の崩壊とともに、辛く長い構造的な停滞期にありましたが、ここにきて民間を中心にグローバル化の進展と共に不良債権処理をはじめとした構造的なリストラの効果が少しずつ出始め、一部回復の兆しが出てまいりました。公的セクターの改革におきましては、小泉内閣により構造改革という形で進められてはおりますが、こちらの方はこの先まだまだ不透明という感じがいたします。また、景気に回復の兆しと言いましても全体のパイが増えている訳ではなく、様々な業種において勝ち組と負け組との格差が一層開いてきているのではないかと思われます。
 建設業界におきましても、事業量自体が減少の一途を辿り、今後パイが増える可能性は残念ながら少ないと言わざるを得ません。
中部新国際空港・愛知万博のプロジェクト関連事業に助けられた感のある当地域もこれからが正に正念場であります。
 業行政におきましては、昨今の入札制度改革やコスト構造改革或いは各種制度の弾力的な運用等様々な改革がなされておりますが、今般の不正取引委員会による独禁法の改正論議等新たな課題も加わってまいりまして先行きはこちらの面でも不透明な様相を呈しております。このような経営環境の中、協会会員各位は各々が自助努力との自己責任により自分を守っていかなければなりません。私は、今後は会員各位が自社の強みを伸ばしていくことしか生き延びる道は有り得ないと思っております。
 一例ですが、建設業本来の「モノづくり」の強みを生かし、独自性のある技術を追求していくことも一つでしょう。あるいは顧客の真の利益を実現する為に建設の専門家として何が出来るのかを追求していくことも一つでしょう。
いずれにしても、建設における優れた技術を追求し、それをベースに会員各位が自分たちの強みをいかに伸ばしていくかということがこれからは一番大切なことではないでしょうか。
 協会といたしましては、会員各位のご指導・ご協力を頂きながら、各種支援をしてまいりたいと考えております。
情報伝達・情報交換を密に行いながら、委員会活動の更なる充実や各種行祭事における創意工夫、或いは協会ホームページの一層のレベルアップ等を図ってまいります。
 それでは会員の皆様のご健勝とご多幸を祈念して年頭の挨拶とさせて頂きます。